プロジェクトを成功させるための「ノウハウ」がたくさん詰まっている。本書と同じような状況に何度か遭遇してきた身としては、本書をきっかけに過去の状況をよく総括できて明日の糧になりそう。
「マネジメント」というほどの高級感や学術性はないが、ジョブスやスーパークリエータのインタビュー本のように、名言だけが独り歩きするようなものでもない。状況説明は割と具体的に書かれているので、中身が分かって、かつ、それに興味がもてるような技術者が手に取れば、きっとかなり腑に落ちるはず:
+ 「過ぎ去るは及ばざるが如し(16-さあ、プラクティスを投げ捨てよう)」
+ 「割り込みが入ると思考の流れを取り戻すのに20分(20-集中する時間を取る)」
+ 「かなづちしか持っていない人はすべての問題が釘に見える(24: 人的要因を管理する)」
他の業界同様、ソフトウェア工学の世界にも、その世界独特の世界感があるような気がしている。現場の問題にあたりながら、普段感じていることや、共有されるべき価値観、考え方のクセなど、エンジニア文化のようなものを垣間みることができた気がして、面白かった。