蒲原寧『プロジェクトマネージャー―プロジェクトを成功させる方法』ダイヤモンド社を読み終えた。
銀行の新システム導入のプロジェクトを小説仕立てにして、プロジェクトマネジメントのキモを教えてくれる本。こういうプロジェクトを小説にした本って、実はとっても好きなので、面白く読めた。
著者の蒲原寧氏は、元銀行のシステム部に在籍し、現在はコンサルタントとして活躍しているということだが、銀行在籍中は、UFJ銀行の合併等、超大型のプロジェクトにも関与しているため、非常にリアリティのある内容になっている。
また、それ以上に、彼のプロジェクトマネジメントにかける情熱、意気込みが伝わってくる内容だ。
ストーリーとしては、プロジェクトマネージャーがプロジェクトの危機にあたり、どのように対処して成功に導くのかということが中心だが、場面としては、総合テスト前に課題が山積していることに気づくところから始まる。たしかに、実際のプロジェクトもこのあたりから山場で、仕事でいろいろなプロジェクトに参加してきた私としても、同様の経験をしてきたので、とても共感できた。
その中で、その主人公のプロマネが、プロジェクトのメンバーを集めて、危機を打開するために、プロジェクト推進のための心がけを申し伝えるところは、かなり感動する場面。ここだけ読んだだけでも、この本を読んで良かったと思う。
まぁ、小説としては、あまり波乱万丈も起きず、予定調和的なので、スリリングとは言いがたいが、いい本だったと思う。百戦錬磨のプロマネよりも、プロマネとして苦労している人、これからプロマネを目指す人にオススメの本だ。