プロコ3番は説明不要の有名盤.解釈も奇をてらったところはなく,
アルゲリッチの感性と曲の方向性が調和しています.
ただ,録音がオケもソロも拾いきれていません.
その点で,個人的にはガヴリリュク盤の方が優れていると感じました.
ラヴェルのト長調協奏曲は,ジャズっぽさがあまり出ていません.
アルゲリッチらしい遊び心がないというか,手馴れていない
印象さえ受けます.面白くない.
ユンディ・リ盤など優れた演奏がたくさんあり,
それらに比べると際立った美点は見出せない印象.
夜のガスパールは,オマケとは言え,明らかに不出来.
昔はこの程度の出来でも絶賛されたのかもしれませんが,
腕に覚えのあるピアニストがたくさんCDを出しています.
オーソドックスなルイ・ロルティ,
不気味さを見事に描いているヘルベルト・シュフ,
青く冷たいオンディーヌと,なぜか明るさを感じるスカルボで
曲の新しいイメージを作った横山幸雄
などの録音に聞きなれていると,完成度が低くてイマイチ未満.