Perlプログラミングの基本から始まり,サブルーチンや特殊変数,パターン・マッチなどの話題は比較的早い段階で説明が終わっている。全部で800ページ近い書籍だけに,最初の部分とは言ってもそれなりのボリュームだ。もちろん,リファレンス的に記載されているから,調べるときにも使える。第3章ではすべての関数のリファレンスがあり,使用例と合わせて説明されている。最初にカテゴリー別の簡単なリストはあるもののアルファベット順になっているところはやや玄人向けリファレンス的色彩が強い。そして,Perlの機能として利用できるリファレンスや,オブジェクトの説明がある。他のプロセスとのやりとりに続いて,Perlの標準ライブラリのすべてのリファレンス,そして診断メッセージがすべてやはりABC順に記述されている。つまり,Perlのすべてがここにある。
Perlの歴史などのエピソードも,Perlに対する興味をよりそそられる。最新版のPerl5に対する記載もきちんと掲載されている。そして,開発者自身が書籍にかかわっているだけに,プログラミングの哲学にまで話題は及んでいる。
ただし,こうした書籍につきものであるが,初心者が学習するための書籍としての役割は担っていない。Perlにまったく不案内なら,本書を読みこなすのは大変だろう。初心者は,初めてPerlに触れることを意図した内容の書籍から入るべきだ。では,ある程度マスターしたときに本書はどうしても不可欠だろうか? これは難しい問題だ。
Perlのバイブルという意味では必ず持っていたい書籍だと言える。しかしながら,ここに書かれている内容までを必要とするかどうかは必ずしもそうではない。また,Perl関連には類書が多くあり,すでに持っている書籍で一定レベルまでで十分にまかなえているのであれば,本書で新しいニーズが発生するとは思えない。
しかし,それでもより深いレベルに突き進むのであれば,やはり本書はお薦めである。初心者向けに書かれたり,あるいは口当たりのいい書籍では,リファレンスやパッケージ,オブジェクトといった難しい話題はパスしていることが多く,せいぜい連想記憶で終わっているというものも目にする。しかしながら,本書は,Perlの隅々までていねいに解説した書籍である。また,開発者の意図を知ることができるというのも,本書の大きな特徴だ。Perlを極めるには必ず精読すべき書籍だとも言える。 (ローカス Macintosh Developer Online 編集長 新居 雅行)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読みものとして最適,
By カスタマー
レビュー対象商品: プログラミングPerl 改訂版 (単行本)
最近仕事でPerlを使用する機会があり毎日手元に置いています。最初購入し、一通り読んだときはその含蓄のある表現が面白くて、言語学習書というよりは何かの読みものに近い感じで楽しめました。 しかし仕事で時間のないときにはちょっとうざい。妙な訳にもいらいらさせられます。(訳はきっと原文自体が日本語に訳すのに苦労させられる内容だったのでしょうね。)しかし、Perlを初めて本格的に使っていますが、とても良いですね。WEB系のサーバーサイドプログラミングとしてJAVA(Servlet,JSP)がPerlにとって代わられるとか言われていますが、やはりPerlの良さは残っていくのではないでしょうか。この本で強調されていたように、何でも受け入れる言語的要素、文化というのは自称怠惰でわがままで傲慢なプログラマーにはとても魅力的です。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
リファレンスとして利用,
By カスタマー
レビュー対象商品: プログラミングPerl 改訂版 (単行本)
初めてPerlを使うとき「初めてのPerl 」他たくさんの本がある。しかし辞書代わりに使えるものはそう多くない。関数やモジュールの名前を覚えていても使い方がわからないとき、本書の関数リファレンスと標準モジュールリファレンスが役に立つ。アルファベット順なので索引から探す必要がない。高かったけど買ってよかった本だ。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
重要な1冊だが第3版を待ちたい,
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レビュー対象商品: プログラミングPerl 改訂版 (単行本)
初版(通称赤ラクダ)に対して青ラクダと呼ばれる第2版の翻訳。PerlがVersion5となり、オブジェクト指向を取り入れ、インターネットで広く使われだした頃のものである。当時Perl5の詳細解説はこの本でしか読めなかった。しかしこの第2版は初学者が通読してPerlをマスターするには構成が適していなかった。初版にあった使用例等が大幅に減っていた。2000年夏に出た第3版は、初版と第2版を合わせたような構成とされた。重要文献だが、第3版の翻訳が渇望される。
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