ソフトウェアレジェンド、ジェフリー・リッチャーの本です。
具体的で豊富なコードと丁寧で知己に富んだ解説で、説明もとても理解しやすく、
ガベージコレクション、非同期処理、ボックス化など、理解した気に
なっていたものを本当に自分のスキルとして獲得できたような気がします。
中間言語や厳密名付きアセンブリなど、日本の書籍ではなかなか解説されない
内容にも触れているところも良いです。
他のMicrosoft公式解説書と一線を画しているのは、.NetFrameworkの設計や実装について
説明するだけでなく、公正な立場で悪い部分は”悪い”とはっきりと述べていたり、
.Net仕様が著者の哲学と反する部分は”こうするべきだ”ということを述べています。
そういう点が読んでいて面白いです。
また、実際にコードを組んでいて調べたくなったことについて
(例えばDisposeパターンやアンマネージとの相互運用など)
Donis MarshallのプログラミングC#を参照したが良い答えが見つからず、
この本を参照してクリアに理解できた経験が何度かあるので、
個人的には現在日本語で読める最も良いC#の解説書だとも思っています。
ちなみに、著者はコンサルタントとして.NetFrameowrk開発に携わったり、
Windows via C/C++(邦訳Advanced Windows)の著作や数々の
マイクロソフト公式書籍のレビューをしたり(COMMON LANGUAGE RUNTIME、
.Net 2.0 IL Assemblerなど)この業界を代表する方であり自分の目標でもあります。
Don BoxのEssential .NETなどより平易なので、先にこの本を読むとよいと思います。
英語版は既に第3版まで出版されています。