F#のことが大変わかりやすく書かれた本です。
F#にとどまらずに関数型言語の全体像を書くのは本書の対象外のようですが、F#の利用に必要な部分はちゃんと説明してあるようです。その上でF#のそれなりに深い部分まで説明があり、しっかり理解することができます。
ただF#を本格的に使おうとするなら、関数型言語そのものの勉強もしておいたほうがよいでしょうね。末尾再起とかは、この本に書いてある説明だけでは今一つピンときませんでした。
そもそも関数型言語というものが、たとえばオブジェクト指向言語などと同じく、一つのパラダイムをなしているわけで、見慣れない便利そうな機能がたくさんあり、即使ってみたくなりました。
ただ、オブジェクト指向なんかよりも、プログラムというのが天才の仕事だったころの匂いがするように思えました。その辺はやはりLISP以来の古風な感じはありましたね。その分使いこなせればかなり美しくまとまりそうなのですが。
本書も全体的にそういう対象向けに書かれているようで。付録で.NET Frameworkの説明が少し付いているのですが、WPFの説明は7ページしかないにもかかわらず、コマンドのバインディングの説明があったりして。深く理解して当然の人を対象にしているようです。
大変わかりやすいですが、しっかり考えないと本当に理解はできない本です。