原著は良い本だ。
本書はエピソード集の性格もある。これは傾向を覆い隠すという悪い点もあるが、読んでいて楽しい。
訳文と解説は表面的にはまあまあだが、ちょっと仔細に視ると呆れるほど低質だ。本書の最初では「プログラムを読め」とあるが、どうやら、訳者はプログラムが読めない。少なくともPL/Iは知らない。残念なことに、本書はPL/Iを題材にしている。
訳者は「プログラムを読」まないどころか、自分の訳文も読まない。だから、意味が通らないところが目につく。機械翻訳と変らない。
更に、原著は40年も昔に出た。この間コンピュータは非常に発達したが、訳者は発達についての歴史感覚が無い。本来、訳注で補うべきところも、訳者の能力を超えると見えて、訳注が無い。
解説も解説者の持論へ我田引水する傾向がみてとれる。不愉快だ。