私は50歳超の管理職であるが、現役でいたいと思っている。管理職にならなくたっていい」という帯が入っているが、それは本来の趣旨ではないだろう。
現役続行のために必要な力は、実は技術者として現役でいるためだけに必要な力ではなく、社会人として必要な力でもある。考えてみれば当たり前のことで、職業人としての技術者は、技術者である前にまず職業人である。その意味で、まず職業人として必要なスキルを身につけ、さらに現役でいるために必要なスキルも身につけるということになる。何かをあきらめて別の道に進むのではなく、あくまで技術者という自分の天職をつらぬくためにはどうすればいいのか、と問いかけることが重要なのだろう。
そうした意味で、本書は、技術者として職業人を全うしたい人のためのヒントがちりばめられていると思う。英語力のように、技術者が避けたがる話題もきっちりふれられており、同じ世代の、現役であることをあきらめていない一人として共感することが多い。