●プロクソンの電動工具は、小型・軽量で場所もとらず、趣味の工作を中心に使用するのにはいい。反面、パワー不足は否めず、加工範囲が限られる。その結果、大抵の人が、工作のレベルが上がるにつれて、物足りなく感ずるようになる。
●私もその例外でなく、これまで色々なプロクソン工具を購入し、使っているうちに不満がつのり、最後はネットオークションで売り飛ばしてきた。オークションには、多数の中古プロクソンが出品されており、同じような人が多いのだろう、と想像がつく。
●そうした中で、このテーブルドリルは、売り飛ばさず、現在でも重宝に使っている。
●何がいいか? プリント基板を製作するとき、0.8mmや1.0mmのビットを取り付け、正確に穴あけするのに最も優れているドリルだと思う。プリント基板の穴あけ用としては、サンハヤトのドリルが定番で、実は、サンハヤトのドリルも3つ所有しているが、値段の割に作りがチャチで、パワーも小さい(プリント基板用なので当然なのだが…)。
●このNo.28128も安くはないが、プリント基板用としては「ハイパワー」で、ドリルビットの上下もスムーズで使いやすい。精度も悪くない(回転軸のブレが小さい)。このため2台購入し、一台は0.8mmのビットを、もう一台に1.0mmのビットをつけっ放しにして、双方を使い回している。面倒なプリント基板の穴あけを、素早くストレスなくできるようになったのが嬉しい。
●ただし、厚さ2mm以上の鉄板に穴あけするには明らかにパワー不足だ(時間をかければ可能だが…)。そういう工作をする人にはあまり薦められない。アルミ板でも厚さ5mmとなると、かなり厳しい。切削油を注油し、休み休み行わなければ、ビットが食い込んで止まることもある。また、ベルトは購入から10年も経つと、溶けてベトベトになり、切れてしまう。替えベルトは1,000円弱で購入できるが、いくら消耗品でも卓上ボール盤のベルトの耐久性と比べると「弱すぎる」という印象だ。
●「工作物が小さいモノに限られる」、「大型工具のような耐久性まで求めない」という人には、手ごろで良い工具だと思う。通販会社によって、値段の差が大きいので、安いところで購入すれば良いと思う。