ここでいう「聞く」とは、ただ耳を傾けるだけではない。「聞く」には理解が必要であり、「話す」より膨大な努力を要すると著者は語る。実際のカウンセリングでの会話を掲載し、読者に対し「さて、あなたならどう答えますか?」と尋ね、読み進めながら読者自身が自分の反応や態度を考え、それをより良い「聞く」態度に修正するという方法で、対人関係における自己鍛錬の場を提供している。
また、いかに井戸端会議での会話が洗練された「聞く」技術と良好な人間関係を保つことに長けているかを良い例として取り上げた。専門家から見た「話す-聞く」相互関係とその技術を、我々が思い浮かべやすい生活場面を想定し、楽しみながら学べる気軽さがある。
訓練を進めるうちに、相手が話すことに対してどれだけ我々が「聞く」耳を持たないか、また、そのことで過去の人間関係が崩壊した可能性も否めず、「眼からうろこ」状態を体験するかもしれない。一般向けに書かれているため、専門用語はほとんど使われていない。しかし、全31章の「聞く」技術に関する講義と訓練の場は、「臨床心理士だったらこうする」という反応や態度も示され、臨床心理士の卵にとっても価値ある1冊だと言える。(青山浩子)
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35 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「相づち以外はしゃべらないこと」,
By アクロ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: プロカウンセラーの聞く技術 (単行本)
久しぶりに友人と会食することになり、何か相談ごとでもあるのかなと思って行ったけれども、つい自分の話ばかりしてしまい、その時は楽しかったけれども、ウチに帰った後で相手の話はあまり聞かなかったことに気付き、しゃべり過ぎたと後悔する…。そうした経験をよくする人にはお薦めです。本書の31章の中から、自分にとってのチェックポイントに線を引き、人に会う前にもう一度なぞっておく。そういうことを繰り返していくうちに、本書の効用を実感することがあるかと思います。因みに第1章の中に「相づち以外はしゃべらないこと」とあります。これがこの本の第1段階ですが、これを実行するだけでも結構たいへんかも。自分の未熟さに対し謙虚な気持ちにもなれます。 他人から“頭のいい”人と思われたければ、“頭のいい話し方”の本を読む前に、まずこの本を読んでみてはどうでしょうか。
16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
手元に一冊置いておきたい本,
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レビュー対象商品: プロカウンセラーの聞く技術 (単行本)
この本は「本当に聞くこと」「本当に聞こうとする意識を持つこと」の重要性を教えてくれている。自分の本棚に常に置いておきたい本の一つだ。なぜなら無意識のうちに聞くことしなくなってしまうからだ。私は古本屋に一度売ったが、半年後新しく買いなおした。人間関係が上手く行かない時や、しゃべりすぎて自己嫌悪になったときは何度も読みかえしています。 また相手の真意が見えてこない時は自問自答します。「私は本当に話を聞いているのか?」
24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
話を上手に聞くためのコツにはいろいろある,
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レビュー対象商品: プロカウンセラーの聞く技術 (単行本)
大きく分けて・他者が話をしやすい流れを作るコツ ・流れを壊さないコツ が書かれています。 ■他者が話をしやすい流れを作るコツ ・相づち、繰り返しを中心とした受け答え ・質問をされた際には「解答」をいわず「過程」を言い、 聞かれた質問を同じ質問で返す ・他者の怒り、悲しみなどの感情を分かち合おうとしない など ■話の流れを壊さないコツ ・「わかる、わかる」「でも・・・」という受け答えは駄目 ・批評、助言、感想、などを言わない ・自分から話題を提供しない ・会話の流れから逸脱するような質問をしない など 他者と良好な関係を築きたい場合、 論理的な話し方、説得の技術、笑わせる話し方よりも 「話を上手に聞く」ことのほうが役立つと思う。 参考になりました
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