課題設定について書かれた本は少なく、評判が良いようなので期待して購入しましたがガッカリです。
まず、第1章からつまづきます。
課題:「現状」と「あるべき姿」のギャップを把握した上で、「現状」を「あるべき姿」にするためになすべきこと
問題:課題の達成を阻む要因
と書かれていますから、
課題:ギャップを埋めること
問題:ギャップを埋める上での阻害要因
と換言できます。通常は阻害要因を取り除くことでギャップを埋めようとしますから、結局、課題が問題解決そのものになってしまいます。
他の章の記述も総合すると、課題とは「あるべき姿にすることを阻む要因を探し出して解決すること」だと主張しているように思えます。
それを課題と言ってしまって宜しいのでしょうか。
P.17に例が図示されています。現状=「営業のリピート率が低い」、あるべき姿=「リピート率80%」と書かれており、現状のリピート率の数値がないので、ギャップが定義できないのは笑えます。
また、第5章で課題を出力するための『課題設定フォーマット』なるものが図示されているのですが、何と、取組む課題が何かを直接表現したものが含まれていません。課題をきちんと明示的に宣言する必要がありませんか。課題そのもののレビューが不可欠です。あるべき姿に到達する道は何通りもあるのですから。
プロの課題設定力