CDレンタルショップのシステム開発をケーススタディとしながら、システム設計上の重要ポイントを解説しています。
で、プレファクタリングとはいったい何なのか?何か革新的な手法やアイデアなのか?と思いながら読み進めましたが、どうもポイントがつかめませんでした。
結局のところ、保守性を高めたり重複を排除したりするための、システム開発における重要な設計指針を色々と紹介することをこの本では目的としているようです。
しかも、筆者が何か新しい手法を考えたというよりも、ほとんどが既存のアイデアを取り込んで解説しています。(DRY原則とか関心事の分離とか)
これまでにそういった分野の本はたくさん読んできたので、大半が既知の内容でした。
なので個人的にそれほど大きな収穫はなかったのですが、書かれている内容が重要である事は間違いないです。
これからシステム設計を勉強しようとする人には一冊で色々な知識が手に入るので便利だと思います。(CDのベスト盤のような感じです)
ケーススタディに沿って説明されるので具体的で分かり易い一方、各指針を指針ごとにカタログのように読むのにはあまり適していない事を最後に付け加えておきます。(つまりマーティンファウラーの「リファクタリング」のような構成にはなっていないということです。巻末の付録ページで索引的にまとめてはありますが。)