『プレニテュード』(plenitude)は、辞書で引くと
1. 十分, 完全; 充実, 充満.
2. 豊富.
といった日本語訳が出てくる。
著者はこの言葉を新しく世界が実現すべき「豊かさ」を表す言葉として使っている。
本書の原題は『PLENITUDE:The New Economics of True Wealth』
直訳すれば「充実感:新しい真の豊かさの経済学」とでもなるのであろうか。
著者は「新しい豊かさ」に指標として次の4点を挙げる。
1.労働時間を適正化する。時間を資本家に売って収入を得るというような考え方は廃さねばならない。
2.「自給」つまり自分のために、何かを作ったり、育てたり、行ったりすることに努められる環境を作る。
3.消費に対し、環境に負荷をかけない暮らしができるようにする。これは自己犠牲を必要としない。
4.地域のコミュニティへの投資ができる環境を作る。
僕は江戸時代を思い浮かべたが、江戸時代全体は軍事独裁政権の時代なのである。
不思議なことだ。
「原始共産制」という言葉も思い浮かんだ。
戻りたいだろうか。
「昔は良かった」という感想も浮かんできた。
現代は「スピード」を良しとする世界だが『プレニテュード』の世界はどうやったらやってくるのだろう。