なんとも気持ち悪い顔を持ったエイリアン=プレデター。そのシリーズ3作目となり最新作となるのが、この「プレデターズ」だ。久しぶりの新作とあって、1からのファンは胸が踊ったのではないだろうか。
未知の惑星のジャングルに向かって数名の男女が落下。彼らはそれぞれ異なる戦術を兼ね備えた最強の殺し屋たちだった。プレデター達の獲物として拉致されたのだ。果たして彼らは生き残ることが出来るのか。
まずこの「プレデターズ」は、世間に叩かれるほど悪い作品ではないとだけ言っておこう。シリーズの始まりとなった1作目をしっかりとリスペクトしており、何としてもファンを喜ばせてやろうという製作者サイドの考えが十分見て取れる。新たな要素として、猟犬や2種類のニュータイププレデターの登場、そして何と今までの作品に登場していたはプレデターが弱者として差別されていたという衝撃的な設定が追加されている。この設定は確かにファンの反感を買ってしまいそうだが、個人的に彼らには彼らの仕組みがあるのだろうと納得した。
オープニングからいきなり落下シーンで始まり、映画の入り方としては素晴らしい。プレデターとのバトルシーンもなかなかの迫力があり、1のアーノルド・シュワルツェネッガーを彷彿とさせる。
では何がイマイチなのか。それはずばりシリーズ1作目にあり、2作目にも少しは感じられた“熱さ”が足りない。あの周りを見渡せば皆マッチョという暑苦しい野郎共から伝わってくるサバイバル感。そして太陽がじりじりと覆い隠す蒸し暑いジャングル。これらのシチュエーションこそがプレデターの魅力であると私は思う。しかしながら本作では、全体的にどこか暗く、静かな印象を受ける。プレデターを見て“動”ではなく“静”という印象を受けさせては駄目ではないだろうか。