〇感想
図解関連の本も多いですが、本書はすごく良いです。
良い理由は、全ての物事(主張)に意味がしっかりと定義されている点です。
なぜそうすべきなのか?、なぜそうした方が良いのか?が述べられているので
納得感があるとともに、知らなかった点については発見があります。
また、グラフ等を作成する際の観点とともに、読む際の注意点も作り手の
"トリック"として解説しています。これは、逆にグラフ等を作る際には
"トリック"を生まないように意識する必要があるということを教えてくれます。
もちろん、意図的に"トリック"を活用する際にも役立ちます。
本書の最も重要な主張は下記だと思います。
「グラフ選びは、デザインの格好よさや個人の好みで選ぶものではない。
聞き手にデータの何を伝えたいのかを考えそれに応じてグラフの種類を選び、
言い分をきちんと主張すべきである。」(本書から抜粋)
色々な資料を作る機会も見る機会も多い中で、本当に形も色も様々な種類の
グラフを目にします。しかしながら、それぞれに明確な意志があるかというと
そこには疑問があると思います。
「上下左右のそれぞれの向きに意味合いがある」、「色にも意味がある」ことを
しっかりと学ぶことで、グラフを作る際の意識を変えることができると思います。
〇構成
本書の構成は下記のようになっています。
・グラフに関わる問題点を説明
・グラフ毎にポイントを説明
- 円グラフ
- XYグラフ
- レーダーチャート
・グラフの書き方を説明
- グラフの向き
- グラフの軸の決め方
- グラフの選び方 等
・グラフを作成する際の色の意味や使い方を説明
・グラフに付随するテーブル(表)作成のポイントを説明
・その他
-トレンド分析を用いてグラフ作成に関する統計学の概要を説明
〇コメント
本書は、手元に置いておくのではなく、完全に理解しマスターした上で
実践する必要があり、それだけの価値があると思います。