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プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y)
 
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プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y) [新書]

雨宮 処凛
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 819 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本のフリーター数は四〇〇万人を超え、非正規雇用者数は一六〇〇万人を突破した。若年フリーター層の平均年収は、一〇六万円である。ネットカフェ難民や若年ホームレスに転落した者が正規雇用者となる道は、なぜ閉ざされてしまったのか―?不安で曖昧な日本の未来を予見する「プレカリアート問題」の実態に肉迫する渾身の一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

雨宮 処凛
1975年北海道生まれ。00年、自伝『生き地獄天国』(太田出版)で作家デビュー。現在、生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。07年『生きさせろ!―難民化する若者たち』(太田出版)で日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 洋泉社 (2007/10)
  • ISBN-10: 4862481981
  • ISBN-13: 978-4862481986
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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55 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 何かをしなければしかし何ができるのか, 2008/2/14
レビュー対象商品: プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y) (新書)
 私は、人材会社に勤めていたことがある。日雇派遣には手を出していなかったし、転職紹介部門が圧倒的に強く(人材紹介会社は、転職の紹介が成功すると、その転職者の1年分の年収(額面)の30〜50%を手数料として受け取っている。転職を希望する個人からは金は取らない。)、派遣は利益が少なかった。請負は、経費がかからなくてそれなりの利益を出していた。偽装請負はあったが、力関係から相手企業のいうなりとなるほかなく、同社ではそういった企業に対し、しっかりと派遣に変えるよう要請し、グレーゾーンをなくしてゆくという経営陣の意思決定をした後で私はそこを辞めた。その会社は、他は知らないが、遵法性を重視しているほうだったと思う。辞めたのは個人的な理由に過ぎない。今思っても、人買いをする企業に勤めたことを恥ずかしく思う。他の選択もできた可能性が高いからだ。ちなみにその会社では、3割程度が3年で辞め、違法な残業が横行し、20代の社員を中心に身体に故障を来たす人も多かった。労働局は、監査に入る前に予め知らせてくるのには驚いた。知らせを聞いて、皆、違法残業を基礎付けるメール(発信、受信の時間がわかるため)を監査の前に消した。
 この本は私に物凄いショックを与えた。ひとくくりに考えてはならないことは重々承知の上で、社会が特に就職氷河期の層に対し与えている罪は重く、許せないと思った。能力主義や成果主義の導入については単に安い賃金に社員を据え置くことしか意味しないことはわかったいたが。私は就職氷河期という言葉も知らなかった。就職活動は一切せず、その時期私は親の退職金をもとに資格試験の勉強をしていた。結局受からず、職安で見つけた会社に飛び込んだ。その後数社を経て現在に至る。専門性をある程度持っていたことも有り、それなりに順調に転職を重ねられた。転職活動において、様々な賃金体系等があることを知ったが、そういう待遇面等に気をつけることは、学校で教えるべきと思う。私は長くそういうことを知らず、転職を何度かして身をもって知ることになった。
 この本を読んで、まず思ったのは、とにかく行動せねばならない、ということだった。デモなどに参加をするなどしたいと思ったが、公安や機動隊の逮捕の手口も知っており、何より勤め人の妻子持ちには、できない。匿名性がある方法でどのような行動を取ればよいのか、今も悩んでいる。先進国で政治的活動をするには生存権すら侵される覚悟がないとできない、という国は、日本以外にはないのではないか。
 絶対に読むべき本である。
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52 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 このルポを読んでいると・・・, 2007/11/5
レビュー対象商品: プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y) (新書)
このルポを読んでいると、あまりの現状の悲惨さに目を覆いたくなる。とはいえ、私も正社員ではない自由業なので、いつ「プレカリアート」になるとも分からない。正社員も、裁量労働性の導入で悲惨だ。裁量労働とは、残業代カット制度のことである。こういう雇用の流動化は、長らくの米財界の要望であり、日本経団連が希望してきたことだ。米財界と日本財界は結託して、「雇用の流動化=労働者使い捨て」を推進してきた。雨宮女史の著書を読むと、その謀略が成功してきたとよく分かる。
この悲惨さは戦前の「農村身売り」の状況にだんだん近づいてきた。
となると、やがて追いつめられた若者や中年派遣労働者の中からテロで情勢を変えようとする運動が起きてもおかしくない。その前に、財界と政府与党は派遣労働に対する規制を強めるべきだろう。若者を食い物にする大人について描いた類似の書として、堀井憲一郎「若者殺しの時代」がある。
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33 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ここに書かれていることはほんの少しの事実でしかない。, 2007/12/15
レビュー対象商品: プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y) (新書)
 最近ではようやく「ワーキングプア」がNHKでも特集され、「派遣会社」がピンハネ人身売買のごとき問題を起こしている件や、諸外国でも非正規社員が高学歴層でも増えている現状が伝えられるようになり、一時の「ニート」や「自己責任」という言葉はなりをひそめ、いくら個人ができうる限りの努力をしても「貧困」となり生活保護もされず「餓死寸前」に追い詰められる、そんな社会構造が我々のすぐ足もとに広がっていることが認識されはじめた。
 ただ、諸外国の状況は諸悪の根源である新自由主義がはるか昔に軌道修正を余儀なくされていて、つまりサッチャー、レーガンのころに盛んに行われていた事が軌道修正されている経過があり、外国はその対策もまた進んでいるのだが、日本は遅れているどころか、諸外国が一段落したころから、始まっている。そして未だに自己責任のみを語り、社会構造の変化を指摘できない人が多い。日本経済全体を沈没させる可能性がこのままいくとあるだろうと思われるのに、危機感がないと感じる。
 本書には、どうもそうした社会構造を直視していない人、とくに実際にはフリーターの身分にいた経験のない人、現状を認識できない人々もたくさんいることがわかる。そして、わかっていて(実は張本人)、さらにインタービューを受けても、かっこつけて知らないふりをしている老獪な権力者もいる。
 本書を読んで、あらゆる規制を取り払い水のような公共物、公営住宅をもカイカクと称して私物化(私営による独占)を狙い、教育格差によって格差を再生させて階級制度(フリーターの新奴隷化)を固定化し、それにともない相対的に上昇する形で復権をねらう新自由主義に怒りを覚えたら、NHK会長を替えるような意図的計画的に裏から日本を階級社会に変えていこうとする新保守主義者の「やりくち」(パターンがあるんですよね。)も知るべきである。もう、あのような特集は作られなくなるはずなのだから。
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