まず最初に、タイトルがひどすぎます。ティアラは「売れない方がいい」とでも思っているかのごときタイトルが結構あるのですが、これはそのトップ3に入るかも。
作家さんがかわいそうになりました。
ヒーローとヒロインがそのような仲に至る経緯には爆笑。「房中術」って何……。ご都合主義満載のギャグコメディ?と思えばあにはからんや、すれ違う心と激しい逢瀬の描写が切ない、本格的な恋愛小説になっています。
どんどん破滅的な恋にのめり込む王女と青年伯爵。伯爵については最初、性格悪いなコイツ同情できない〜と思って読んでいましたが、上手に彼視点の心情が語られ、彼の身勝手さに怒りつつも揺れ動く王女の心も、きちんと描写されています。
ストーリーは大どんでん返しでハッピーエンドを迎えるのですが、ラストの幸せ描写は構成的に少々余分だったかも。デザートが全体のコース内で多すぎな感じ。でもここが読みたくてラブストーリーを買うんですよね読者は。
最後に、イラストの画風が話に合っていません。青年伯爵が色男の貴公子ではなく、そのへんの悪ぶったあんちゃんにしか見えません。姫君もロリっぽく、人間的な厚みのある心情描写と合ってない。
繰り返しますが、ティアラ編集部、本当に売る気あるのでしょうか。