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プルースト逍遥―世界文学シュンポシオン (五柳叢書)
 
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プルースト逍遥―世界文学シュンポシオン (五柳叢書) [単行本]

室井 光広
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

世界文学史上に凛然と輝く『失われた時を求めて』。著者は、三種の翻訳を行きつ戻りつつ、セルバンテス、ドストエフスキー、カフカ、キルケゴール、ベンヤミン等を誘い込み、夢の実現にまつわる呪文の解読をめざす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

室井 光広
1955年、福島県南会津生まれ。早稲田大学政治経済学部中退、慶應義塾大学文学部哲学科卒業。現在、東海大学文学部文芸創作学科准教授。著書に小説『おどるでく』(1994年、第111回芥川賞受賞)文芸評論に『零の力』(1988年、群象新人文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 421ページ
  • 出版社: 五柳書院 (2009/07)
  • ISBN-10: 4901646141
  • ISBN-13: 978-4901646147
  • 発売日: 2009/07
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 1,040,968位 (本のベストセラーを見る)
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By マオ
形式:単行本
 第1評論集『零の力』に収録されているエズラ・パウンド論に感銘を受けて以来のファンなので、このところたて続けに氏の本が出版されているのは本当にうれしい限りです。
 先に出版された『ドン・キホーテ讃歌』が、ドン・キホーテ論を中心に、エリオット論(傑作)、ベンヤミン論(「ベルリン幼年記」の話が泣けます)、ボルヘス論(「ピエール・メナール」の執筆に再起をかけた話が感動的)などが集められた論集であったのに対し、こちらは、途中いろいろと寄り道しながらも(この寄り道が魅力的なのですが)、最初から最後まで一貫してプルーストについて論じた長編評論です。
 キルケゴールの『あれか、これか』に出てくる「われわれの会」=シュムパラネクローメノイ(「ともに死んだ者たち」という意味の造語だそうです)の話から始まる第5章の「大童」。このような魅力的な挿話が次々と語られ、独自の磁場が形成されてゆき、読み終わると、すっかり世界文学ディフィカルト教の教えを受けとり直すことになります。
 氏の批評の特徴は、その教えの強力な磁力で「とにかくそれ以外大切なことはないんだから、世界文学を読んで読んで読みまくるぞ」という変な気持ちに読者をもってゆく点にあると思います(それもまったく押しつけがましくなく、むしろ恐ろしいほどの腰の低さで)。
 『失われた時』を読んでいなければ、読まずにはいられなくなると思います、たぶん。
 
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