福島の事故をきっかけに原発関連の書籍が続々と出版されており、どれを選べばよいか迷われる方も多いのではないでしょうか。
本書は「3/11以降の日本人」のための一般向け原発関連の書籍の中では極めつきの名著であり、30年も前に出版されたにもか
かわらずその内容は年を経るとともに新鮮さと輝きを増すようにさえ思われます。内容は科学の専門書のように詳細かつ緻密で
ありながらも、ミステリーやスキャンダル、そして文学的なタッチも織り交ぜながら常に読者の好奇心や探究心を呼び起こす読み
応えのある内容で、この分野においては有吉佐和子さんの
複合汚染 (新潮文庫)に匹敵する隠れた名著だと思います。
一時古本が高騰を続けた時期があり、良書でありながらも購入を勧められないもどかしさを感じておりましたが、今回再刊に踏み
切っていただいた岩波書店さんに心より感謝申し上げます。