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プルトニウムの恐怖 (岩波新書 黄版 173)
 
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プルトニウムの恐怖 (岩波新書 黄版 173) [新書]

高木 仁三郎
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 新書: 227ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1981/11/10)
  • ISBN-10: 400420173X
  • ISBN-13: 978-4004201731
  • 発売日: 1981/11/10
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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66 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
福島の事故をきっかけに原発関連の書籍が続々と出版されており、どれを選べばよいか迷われる方も多いのではないでしょうか。

本書は「3/11以降の日本人」のための一般向け原発関連の書籍の中では極めつきの名著であり、30年も前に出版されたにもか
かわらずその内容は年を経るとともに新鮮さと輝きを増すようにさえ思われます。内容は科学の専門書のように詳細かつ緻密で
ありながらも、ミステリーやスキャンダル、そして文学的なタッチも織り交ぜながら常に読者の好奇心や探究心を呼び起こす読み
応えのある内容で、この分野においては有吉佐和子さんの複合汚染 (新潮文庫)に匹敵する隠れた名著だと思います。

一時古本が高騰を続けた時期があり、良書でありながらも購入を勧められないもどかしさを感じておりましたが、今回再刊に踏み
切っていただいた岩波書店さんに心より感謝申し上げます。
このレビューは参考になりましたか?
61 人中、60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mugla
CO2削減のために原子力発電を積極的に利用するべき、といった意見をよく目にします。CO2による地球温暖化説の真偽や、原子力発電がCO2削減に役立つのかどうか、等も検討を要することですが、まず「原子力発電」というものがどのようなものなのか、これまでの歴史を含めて知ることが重要だと思います。

何冊かこれまでに原子力発電に関して書かれた本を読みましたが、私が読んだ中では、この「プルトニウムの恐怖」が一番よくまとめられていて、良い本だと思います。技術的なこともわかりやすく説明されており、核燃料サイクルのことや、ウラン濃縮工場の現場の労働者の被曝の話などもあり、30年近くも前の本ですが、今話題の高速増殖炉「もんじゅ」についても詳しく、わかりやすい説明があります。
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60 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ワッフル 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
この本はプルトニウムの問題を扱っていますが、原子力発電とその危険性を知る上でも一番手軽で一番分かりやすいと思います。原子炉の原理と構造、メルトダウンとは何か、水素爆発の原因は何か。書名から連想する以上に多くの人が知りたいことに答えてくれます。本題のプルトニウムについては以下の通りです。カッコ内に註釈を入れました。

・プルトニウムは人類が人工的に作り出した。原子炉の中で作られ、化学的な毒性も、核分裂のし易さの点でも放射能の強さの点でも、非常に恐ろしい物質だ。原子力発電所そのものも危険だが、廃棄物の処理は更に何倍も危険だ。

・プルトニウムを積極的に作るために高速増殖炉の「もんじゅ」があるが、軽水炉に比べ中性子の制御が難しい。即発中性子の寿命が短い。遅発中性子の割合も少ない。高速中性子で起こるステンレス鋼(オーステナイトと呼ばれるFCC結晶の場合)のスエリング(微小な空洞がたくさん出来て材料が膨張する)が被覆材を変形させ燃料を圧縮し反応を加速させる。いずれも揺らぎを増加させる正のフィードバックを起こす原因になる。炉心の熔融があったときプルトニウムは臨界に達しやすい。

人類が作り出しながら、人間の手に負えない厄介な物質がプルトニウムであることを、この本は私たちに教えてくれます。まさにプルトニウムは恐怖の元素です。実は福島第一原発の三号炉でもプルトニウムを混ぜた燃料を用いていました。この本が警告していたプルサーマル(MOX燃料)の計画が進められていたのです。それが飛散してしまいました。

著者の高木仁三郎さんは大学で化学を学んだ後、日本原子力事業NAIG総研という東芝系の会社に入社しました(高木仁三郎著『原発事故はなぜくりかえすのか』)。当時は日本の原子力産業の黎明期で、みな原子力という新しい技術に希望を抱いていたことと思います。ですが、原子炉からの放射性物質の漏洩を真面目に測定して学会等で発表したことで居辛い雰囲気になり、その後は大学の教員を経て、原子力資料情報室を設立し脱原発を主張し続けてきました。日本の脱原発の象徴とも言える人です。

この本は1981年に書かれました。その後責任が不在のまま、再処理計画は着々と進んでいます。更に新しく詳しい情報を知るには、同じ著者の『核燃料サイクル施設批判』をお勧めします。厚いが読み応えのある本です。ですが、この本も非常に広範囲の内容をぎゅっと圧縮した密度の高い一冊です。
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この一冊があれば..........
30年前、つまり、チェルノブイリ、東海村、福島原発の事故が起る以前に書かれたにも拘らず、現在、原発が直面する諸問題の核心に触れている本です。冷静かつ論理的に原発の... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 和田千重
現代にも通用する優れた評論
2011年は、東日本大震災という巨大地震に見舞われ、そのことだけでも大事件ですが、「福島第一原発事故」が引き起こされたことは、エネルギーの今後について、日本国民に... 続きを読む
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30... 続きを読む
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人類に残された選択肢
この著書の本題は後半に詳述されているプルトニウムについてだが、原子力発電とその事故の歴史、核燃料サイクルの仕組みと高速増殖炉「もんじゅ」のメカニズムも分かり易く説... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: La dolce Vita
地獄の王が勝つか?人類の英知が勝つか?
地獄の王とは?
プルトニウムの名前の由来である。その毒性は不滅であり、未来永劫残り続ける。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: ドリームファイター
本当にすばらしい書籍です。
少しでも多くの方に読んでいただきたい、すばらしい書籍です。
プルトニウムという悪魔の元素を主人公に、核兵器開発、原子力発電、核燃料サイクル、... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: アマタロウ
原発汚染とカタルシス
30年前に出版され、いままた読まれることの意味を感じました。
原子炉に火が灯り、これまでにたくさんの事故を積み重ね、報道されたときには被曝。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: Takuma
消えないプルトニウム
 最近重版されて入手出来る様になりました。
第3章が「核燃料はめぐる」となっていますが、... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: lucky_dog
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