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プルトニウム―超ウラン元素の正体 (ブルーバックス)
 
 

プルトニウム―超ウラン元素の正体 (ブルーバックス) [新書]

友清 裕昭
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

核燃料の「暴れ馬」の生い立ちと素性
エネルギー資源に乏しい日本が、自主資源として期待をよせているプルトニウム。その本格的利用のための研究開発に対して、世界が厳しい目を向けている。プルトニウムは、優れた核燃料であると同時に、原子爆弾の材料であり、最悪の毒物でもあるからだ。この危険なプルトニウムの利用は止めようという世界の趨勢のなかで、日本政府はその本格的利用を目指しているという。その是非を判断するのは国民1人1人である。それならば、何よりもまず、この超ウラン元素の正体を、正確に知ることが先決であろう。


登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 講談社 (1995/7/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062570777
  • ISBN-13: 978-4062570770
  • 発売日: 1995/7/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 11.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By ひろ×3 トップ50レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
プルトニウムについて、恐怖を煽るでもなく、擁護するでもなく、淡々と事実のみを記述した本です。結局、プルトニムはどの程度、危険なのかについては、答えを得る事はできません。

実際、プルトニウムの危険性についての調査・研究があまり成されていないので、明確な事は言えないというのは確かなのですが、物足りないものを感じるのも確かです。

ただ、事実のみを知りたいという向きには、よい本かと思います。それでも1995年出版の本なので古さは否めません。著者は大学で原子力工学を学んだ、朝日新聞記者です。

初めて原子の変換に成功したラザフォードの話から始まり、核分裂についての物理学の基礎も絡めながら、原爆製造の歴史が語られます。またドイツ、日本のそれぞれの大戦中の原爆研究についても述べられています。

大戦後の、核保有国となるための各国の駆け引き、そして平和利用の名の下に、プルトニウムを日本が輸入した経緯や、IAEAとはそもそもどういう組織なのかが書かれています。

プルトニウムの人体への影響については、3つの事例が紹介されています。ロスアラモス国立研究所での人体実験、この結果から、プルトニウムの生物学的半減期が、118年とされました。

次が、マンハッタン計画での吸入事故で、1990年時点で、26人中4人が癌になったそうです。最後に、ロッキーフラッツのプルトニウム工場での火災事故の調査で、9年後の追跡調査では、肺ガンを発生した人は居なかったそうです。

研究者によると、プルトニウムを27マイクログラム吸入すると、100%、肺ガンになるそうです。量としては、直径0.1ミリ強の球体になります。

本書を読むと、まさに原子炉というのが、原爆を手にする為の道具であり、付け足しで、発電も出来ますよ、というものに過ぎず、各国政府もそう認識してきた事が分かります。平和利用とか温暖化対策などの甘言に騙され、「安全です」と言われながら犠牲になるのは、いつも末端の国民なのです。
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By 西岡昌紀 VINE™ メンバー
形式:新書
 プルトニウムについての、最高の入門書である。プルトニウムの基礎的知識から、原爆、原子力発電、核燃料サイクル、等についての、著者の説明と記述に、夢中にさせられた。著者の説明は、実に秀逸で、原爆開発を巡る逸話、技術的視点から見た核拡散防止の難しさ、アメリカのプルトニウム政策の変遷、などについての著者の説明、記述は、理科系と文科系の双方の視点を持ち合わせた、この著者ならではの物と成って居る。プルトニウムについて、いかなる意見を述べるにも、先ず、この本を読んでから述べる方が、賢明であると、私は、思ふ。

(西岡昌紀・内科医/長崎に原爆が投下された日から60年目の日に)
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