まず巻頭のカラー特集で、戴冠式や国家行事で用いられる王冠、エリザベス二世とヴィクトリア女王のティアラ、ダイアナ妃の実家スペンサー家のティアラなどの宝飾品が目を引き、続いてバッキンガム宮殿、ウィンザー城、ケンジントン宮殿などの王族の住居の豪華なインテリアに目を奪われます。また肖像画やビクトリア朝の化粧セットなどビジュアルだけでも充分楽しめる内容です。ダイアナ妃に関する特集は全体の四分の一程度と割とあっさりした内容ですが、「姑」のエリザベス二世、「舅」のフィリップ殿下、「小姑」のアン王女たちを個々に解説しているので、ダイアナ妃を取り巻く人間模様や愛人を黙認する王室の伝統といった背後関係を知ってこそ、ダイアナ妃の鮮烈な生涯を理解できるのではないかと思います。後半では、主にエリザベス一世やビクトリア女王などの女性君主や、ヘンリー8世の妻たち、「陽気な王様」チャールズ二世の愛妾など、歴代の国王にかかわる王妃や愛人に独立した項目を設けているのが特徴です。