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プリンシプルのない日本 (新潮文庫)
 
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プリンシプルのない日本 (新潮文庫) [文庫]

白洲 次郎
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (38件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「風の男」、そして「占領を背負った男」―戦後史の重要な場面の数々に立ち会いながら、まとまった著作は遺さなかった白洲次郎が、生前、散発的に発表した文章がこの一冊に。「他力本願の乞食根性を捨てよ」「イエス・マンを反省せよ」「八方美人が多すぎる」など、日本人の本質をズバリと突く痛快な叱責は、現代人の耳をも心地良く打つ。その人物像をストレートに伝える、唯一の直言集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

白洲 次郎
1902(明治35)年、兵庫県芦屋の実業家の次男として生まれる。神戸一中卒業後、イギリス・ケンブリッジ大学に留学。帰国後は英字新聞記者を経て商社に勤務するが、’43(昭和18)年、日本の敗戦を見越して鶴川村(現・東京都町田市)で百姓となる。’45年、吉田茂に請われて終戦連絡中央事務局参与となり、日本国憲法成立などに関与。その後、貿易庁長官に就任、通商産業省を誕生させる。以後、東北電力会長などを務め、’85年逝去。妻は白洲正子(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 295ページ
  • 出版社: 新潮社 (2006/05)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101288712
  • ISBN-13: 978-4101288710
  • 発売日: 2006/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.7 x 1.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (38件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 安易な白洲礼賛で終わるのではなく、我々の世代には日本をより良くする義務がある。, 2011/6/30
レビュー対象商品: プリンシプルのない日本 (新潮文庫) (文庫)
現在、英国で近代英国哲学および政治哲学を勉強しています。この本を読まれた多くの方は、彼の素朴な正義感と、それを一貫したもの(要するに説得力のあるもの)にする彼のプリンシプルに大いに感銘を受けていると思う。私もその一人であり、彼のこの本を日本にいる時から何度読んだかわからない。

他方で、多くのレビューを見ていると、「日本(人)は本質的に変わっていない」、「白洲が生きていてくれたら」のような、さもありがちな故人礼賛および現在日本人に対する皮肉に終始しているような印象を受ける。しかしながら、それでは結局、不平不満しか言わない当事者意識のない有象無象と変わらないし、日本国民の知恵を信じた白洲の本意にも反すると私は思っている。英国にいるとよくわかるが、日本に足りないのは、国家を適切に統治する能力を有するように「それ用の教育」を受けてきたエリート層と、そうした能力を有しながらも、あえて中立・公平な立場から社会に携わろうとする良識のあるマスコミの二者であり、決して日本の国民が愚かな訳でない(議会は国民の反映というが、「それ用の教育」をするシステムが日本になく、有意な人材が輩出されない以上、国民は劣悪なものから選ばざるを得ないのが実情だと私は思っている)。それは今回の震災において、諸外国が一般国民の冷静な対応を絶賛したのと対照的に、政府の力量不足に対して厳しい批判を続けていることに顕著に表れていると思う。

'こちらにいるとつくづく思うが、他人に説明できるプリンシプル(よく政治家が言いがちな'信念'みたいな、独りよがりな'思い込みではなく)を有するということは本当に難しい。それには、然るべき本を読み自らの思考を鍛え、それに対して適切な人物から厳しい批判を受け、それを受けてまた自分の考えを改め・・・といったプロセスを踏むことが必須であると思う。誰しもが時間的、物理的な制約から出来る訳ではないが、少なくとも、自分が常に正しいと思い込み、小さな世界に閉じこもり、他人の成功を妬み、揚げ足を取ろうとする陳腐な嫉妬心を持たずにいることは、心がけ次第で誰しもが出来ることだと思う。こういう理由で僕は正しいと思う、あるいは間違っていると思うと述べるよう努力し、自分が間違っているときには率直にその非を認める、というような、合理的な(という言い方は若干陳腐で嫌いだが)日本人が増えれば、日本の政治は自ずと変わると私は確信している。

白洲次郎が驚くほどの素晴らしい日本を自らの世代で作り上げることを、我々はまだ諦めるべきではない。
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45 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 日本はあの頃と変わらないのか, 2006/8/19
By 
dejima2001 - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: プリンシプルのない日本 (新潮文庫) (文庫)
白洲次郎は自ら書物を著すことはなかったようだ。

本書には1950年代に文芸春秋に掲載された文章などが集められている。

これら限られた言葉からも、白洲の原則を貫く姿勢が垣間見られる。

しかし出来ればもっと文章を残しておいて欲しかった。

リアルタイムで白洲を知らないレビュアーとしては、

例えば白洲なら田中角栄をどう評価したか、などと思わずにいられない。

もっと白洲の言葉を聞きたかったと不満にすら思うのである。

白洲次郎についてご存じない方は、先に

青柳恵介「風の男 白洲次郎」(新潮社)

北康利「白洲次郎 占領を背負った男」 (講談社)

などを読まれるといいかと思う。

その上で本書を読まれるとレビュアーの言うことにも

多少は共感を持ってもらえるのではないかと思う。

そして、タイトルにある白洲の指摘が今も通用するということが、

日本の根本的な問題であるということも。
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38 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 難しいけれど、面白い。, 2007/11/23
レビュー対象商品: プリンシプルのない日本 (新潮文庫) (文庫)
本当にこれが50年以上前に書かれたものなのか?と疑いたくなるほど、
日本の政治、経済、海外に対する姿勢など、
まるで現代の日本を批判しているかのような内容です。

読後、ハァーと大きなため息。
日本が当時と変わっていないことに対する無念さと、
的確な指摘をしている白洲次郎に対する敬意と。

「風の男」を読んで、白洲次郎をもっと知りたくて手に取りましたが、
その先見の明に改めて驚き、敬服しました。
本当に本当にすごい人です。
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