先日ジョンヒューズ監督が死去された。あまり日本では扱いは大きくなかったが、80年代の映画ファンにとってはまた一人時代を象徴する存在がいなくなったと強く感じさせられたのではないだろうか。本作はジョンヒューズ制作、脚本のプロデュース作品だが、この時期のヒューズプロデュース作品はどれも80年代の華やかだったアメリカが生き生きと描写され、まさに黄金の80年代を体現したような作品だ。主演は80年代のこれまた象徴と言えるモリーリングヲルドにマシューブロデリックと区別がつかないジョンクライヤーに当時はなぜか人気があったアンドリューマッカーシー、何とも懐かしい顔ぶれ。80年代の青春ものではあるが、ヒューズ作品はいずれも主人公達の家庭環境や悩みがビビッドに活写されており、単なるノーテンキアメリカンハイスクールものには終わらないところが、今も根強く支持されている要因だろう。また、サントラには当時のUKニューウェーブ系のバンドの曲を積極的に採用し、アメリカにおけるニューウェーブ系サウンドの浸透に多大なる貢献も果たした役割も忘れてはならない。ヒューズプロデュース作品にははっきり言うとイマイチなのもあるが、本作を含む青春三部作(素敵な片思い、恋しくて)はいずれも名作なので、ヒューズ作品を見始めようという人には最適だろう。