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テーマは家族。近未来の宇宙で働く宇宙飛行士たちの日常と非日常を迫力ある絵で表現していますが、そのいたるところに故郷や家族というテーマが見え隠れしています。単身赴任で大阪に行こうが、宇宙に行こうが人間の悩むことは同じ。結局は悩み傷つき、傷つけながら、それでも前に進んでいくことで自分の答えを見つけていく。そんなリアリティがプラネテスには詰め込まれています。物語に嘘っぽさはありません。SFに興味を持てない人にもお勧めします。もちろん故郷を、家族を離れ自分の人生を切り開こうとしている人にも。
2巻のハチマキはエゴの体現者を目指す方向に進んでいきます。
これは父ゴローがかつて通って引き返した道(いや、まだ体半分残ってるか?)、弟キュウタロウが今進みつつある道です。
ここで、ハチマキがそのまま進んだときの究極の終着点にも似た人物、ロックスミスが登場します。今度はその「悪魔のような、わがままを繕わない、いい仕事をする男」っぷりを生きて眼前で見せる人として登場します。
一方、タナベは愛を選んだ人間の一つの終着点として描かれますが、ハチマキの生き方との対立点が明瞭に描かれます。
2つの対照的な生き方の間での、
ハチマキの心情の揺れとが2巻の読みどころです。
そして、描いた夢にエゴイスティックに邁進する姿は、ある意味親近感を感じるところでもあります。
これらはすべて3巻のテーマのための布石でもあります。
平穏に耐え切れず、家族や友人、恋人、故郷との関わりを犠牲にしてでも、自分のモチベーションと欲求不満、好奇心(わがまま)を満たすために違う世界でしか生きていけない人間があなたの身近にいて、その人の気持ちが理解できないという方に読んでいただきたい作品です。
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