本書は、全国のプラネタリウムの内、代表的な施設48館を選び(表紙には「網羅!」とありますが、私が調べた範囲では181か所ほど現存しています)、特に優れた施設は見開き2ページで紹介してありました。例えば18ページの名古屋市科学館は世界最大のプラネタリウムの特徴が写真と文章で記されています。
基本的な情報として施設名、所在地、電話、開館時間、休館日、料金、アクセス、HPなどは全施設ともデータとして紹介してありました。
はじめに、で書いてありましたが、「プラネタリウムは1923年、旧東ドイツで生まれ、日本初のプラネタリウム施設は、1937(昭和12)年、大阪市立電気科学館に誕生しました」で紹介されている大阪市立電気科学館を訪れた頃は老朽化が進んでいましたが、投影機のフォルムの影と映像は覚えています。「プラネタリウムの歴史」に当時の建物の全景が写されていました。
今は中之島の大阪市立科学館がその後を引き継ぎ現在に至っています。ここも何度か訪れていますが、本書の3ページにあるような「子どものようなわくわく感を感じたいとき、何かを夢見たいとき、心静かに癒されたいとき・・・ さぁ、あなたも出かけてみませんか。“プラネタリウム散歩”に―」の通りの感覚を呼び起こしてくれる場所です。
天体が好きだった思春期を経ていますので、星への思いや憧れは強く、実際都会の星空では満足に観賞できないのでプラネタリウムでの体験は貴重でした。
小説『プラネタリウムのふたご』を書いた作家・いしいしんじ氏による巻頭特別インタビュー「僕がプラネタリウムに惹かれるわけ」では、いしいさんの捉えるプラネタリウムへの思いが様々な状況を踏まえて述べられていました。「人間臭さ」という感じ方もまた面白いと思いましたが。
64ページの「どこに座る?見やすい席をチェック」では、ドームの形式や座席の配列での最適な場所が提示されています。美しい夜空の写真も掲載してあり、雰囲気が伝わってきました。