まったく、山本文緒という作家は、ムカつく女性を描かせたら天下一品だな!と、改めて思いました。
自分勝手で、ひねくれていて、変に頭が良くて、自意識過剰。
周りにばかり原因を求めて、ちょっと被害妄想入ってる感じの女性たち。
山本文緒の作品に出てくる女性は、みんなよく似ています。
ホント、どーしようもない迷惑な人たちが多いです。
もしこんな人たちが友達だったら、説教のひとつもしてしまいそう(笑)。
ただこの作家は、そういう女性に同情するわけでもなく、励ますわけでもなく、一種客観的に感情を描き出している。
どうしようもない性格の女性たちを、突き放すでもなく、温かく包み込むでもなく、淡々と描いている。
「まったくどうしようもない女だなあ・・・」と、作中の人物にイライラしながらも、自分の中に潜む暗い部分を突きつけられているようで、ちょっとギョッとする。なんとなくバツが悪いような思い。
そんな作者の視点が、なんとなく癖になってしまいます。