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プラドで見た夢―スペイン美術への誘い (中公文庫)
 
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プラドで見た夢―スペイン美術への誘い (中公文庫) [文庫]

神吉 敬三
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

エル・グレーコ、ベラスケス、ゴヤ、ガウディー、ピカソ、ミロ―偉大な美術の天才たちを生み出した地、プラド、そしてバルセロナ。聖なるものと俗なるものとが、葛藤しつつ共存しているかのようなドラマティックなスペイン美術の魅力を、スペイン美術研究の第一人者が、自らの内的体験をもとに描きだす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

神吉/敬三
1932年、山口県に生まれる。1956年、上智大学経済学部卒業。1956年から59年、スペイン政府給費留学生としてスペイン国立マドリード大学に留学。1970年、スペインの文化勲章である「賢王アルフォンソ十世章」受章、スペイン王立サン・フェルナンド美術アカデミー客員、上智大学名誉教授。スペイン美術史専攻。1996年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 232ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2002/02)
  • ISBN-10: 4122039819
  • ISBN-13: 978-4122039810
  • 発売日: 2002/02
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 719,712位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 スペインの産んだ芸術 2006/5/6
形式:文庫
前半ではスペイン美術史を追いながら、エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤの三巨匠に焦点を当てている。それぞれの画家としての歩みや代表作はもちろんだが、当時の美術への思想、宮廷についてもふれることでその作品が生まれた背景についてわかりやすく解説してある。

宗教画というカテゴリー、リアリスムというスペインの伝統、ルネッサンスが波及した影響、そして宮廷という特殊な世界を見ることで、スペイン美術の発展を垣間見ることができた。

後半は、そのスペイン美術史の延長上にある現代美術について。まずはバルセロナの生んだ天才ガウディ。建築家ではあるが、カタルーニャという土地と伝統が生み出した鬼才と呼べるだろう。

そしてピカソとミロ。二十世紀を代表するこの二人の巨匠もまた、スペインという土地で生まれた天才だった。それぞれに異なる世界を作り出した巨匠たちが、スペインという土地にどのように結び付けられていたのかが興味深い。

この本は雑誌などに載せたエッセイを集めて出版されたものだけど、内容にまとまりがあって全体を通じるテーマがはっきりしている。そして文章も、専門的過ぎないのでわかりやすい。美術館でただ見るだけではなく、もうちょっと深く知りたいという素人に最適の本だった。
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By 読書散歩 トップ500レビュアー
形式:文庫
スペイン美術論。エル・グレーコ、ベラスケス、ゴヤ、ガウディー、ピカソ、ミローが取り上げられている。
  圧巻は、前三者を論じた「天才的狂気」「パレットと十字軍」「スペインの魂」。
  まず、エル・グレーコ。ヴィザンティン美術とヴェネティア派様式の拮抗するクレタ島に生まれ、フィレンツェ派絵画論とヴェネツェア派絵画論の対立するイタリアで学び(しかし、クレタ時代、ヴェネツェア時代の作品はほとんど発見されていない)、最後にイタリア絵画の理想主義的形式美と感覚美を拒否するスペイン(トレドに定住)で、危機の形式と呼ばれるマニエリスムの代表者として活躍した。
  次いで、ベラスケス。宮廷役人として出世し、同時に画家としては独自の自然主義的様式な色彩をもつリアリスムで、個の存在価値を日常性のなかにみとめ、そのようにして把握した対象を極度に知的な構図と工夫された色と筆触の作品群を残した。
  最後にゴヤ。タピスリーの原画、フレスコ画、油彩壁画、油絵、銅版画、石版画といった幅の広さ、テーマでは肖像画、風俗画、宗教画、戦争画、寓意画、静物画の分野にまたがり、画面ではバロック、ロココ、新古典主義の影響を感じさせるかと思うと、印象派、表現主義をの先駆けとなる革新性を見せ、不可視的な世界の主題を可視的な世界に対応する場面に置き換え、さらにその場面を人間的な感動で解釈することでスペインの魂の風土を表現した。
  学ぶことが実に多い本だった。名著に値するのではなかろうか?
  筆者は既に故人であるが、スペイン美術論の第一人者。
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