やはりデーモンアルバーン、天才です。
ミュージシャンとしてでも、ボーカルとしてでも、ソングライターとしてでもありません。実はこの人、もともとプロデューサー的な能力が天才的なんです。
このアルバムはあまりにもたくさんの人とコラボしていて、誰が参加しているのか全く把握しきれないほどですが、アルバムとして全く散漫な印象がありません。むしろそれどころか素晴らしいコンセプトアルバムと言えるほどです。
曲ごとにおそらく参加しているアーティストが違うと思われるのでアルバム全体としての音を語るのはそもそもナンセンスなのですが、あえてそこを語るなら、キーボの背景的な使用、骨太のベースライン、牧歌的だがどこかねじれた旋律などが新要素として耳に残りました。(キーボではなくてギターに特殊なエフェクトをかけている音なのかもしれませんが)
一人とコラボしただけで焦点をしぼりきれないアーティストが多いのにこの統一感は圧巻の一言。やはり流石はデーモンです。the good, bad, and the queenで正反対のグルーヴを持つベースとドラムを見事共存させたように、またここに奇跡のミクスチャーサウンドが実現しています。
ファーストのころはところどころでブラーとの共通点も見えましたが、アルバムごとにブラーからの飛距離を増し、もはや音楽的な共通項は見当たらないほどに。
ラストアルバムにふさわしい充実した傑作になっています。
DVDは作成中の映像カットの寄せ集め。作成を楽しんでいる感じは伝わってきて興味深いですが、個人的には繰り返して見たいようなものではなかったです。
P.S. ラストアルバムじゃないかも…だそうです。曲がめっちゃ余ってるとかなんとか(by デーモン)。聴きたい…!!