一見全ての人間関係のわだかまりが解け、主人公の成功と明るい未来が窺えるハッピーエンドですが。
萌が救われなさすぎて、とても後味が悪いです。
あんなに困難ばかりの環境の中ひたすら努力して、もがいて苦しんで、
やっとこれから幸せに・・・と思ったらあっけなく幕が引かれて。
たしかに悲劇だけど、彼女の命は引き継がれて主人公達とこれからも途切れない絆は続くし、
未来への希望溢れるラストなんだからいいじゃんって押し付けられた気がします。
結局萌の人生ってなんだったんでしょう。
史緒の才能をより引き出すための踏み台にしか思えなくなってしまいました。
そして萌と反比例して史緒はひたすら幸せスターロード。
それは彼女の努力の成果といえばそうですが、
あれだけ最高級のものを与えられ続けた中で努力するのは当然の義務だし、
結局選ばれた人しか幸せになれないのかなぁと線引きされたような空しさが出てきます。
清濁が絶妙に絡み合い、思い通りにいかない中で揺れ動く人間ドラマとして
とても面白く目が離せない作品でしたが、最後の最後で都合よくいきすぎて
感情移入や共感のできない残念な印象になりました。