最近観た「クロッシング」の残り香…それで心惹かれた今作品。
更にディープな闇、シビアな世界が広がっていました。
父親と二人の息子、そして娘婿までもという警察一家。
父は要職に、長男は警察署長、次男と娘婿は危険な現場で任務に就く。
過酷な現場に挑む毎日、親子、夫婦そして兄弟と家族一丸となって支え合う。
そこに同僚とその家族も加わり、絆は更に強いものに。
それが警察組織の土台をも支える、と言っても過言ではない。
しかし厳しい現実,困難を乗り越える為の絆が、
馴れ合いにもたれ合い,隠しかばい合う、怠慢と傲慢,私利私欲…
崇高な志が堕ちる時、絆の持つ意味と役割も変わって行く。
今作品では、警官一家の誇りと警察全体の名誉を重んじる父親。
父親の考えを引き継ぎながらも、自らの道で迷い模索する長男。
父親(組織)に汚職警官を守る為の偽証を強いられ、その過去に苦しむ次男。
出口のない闇、泥沼にハマり沈んで行く娘婿。
そんな四人の警察官としての道が描かれています。
薬物は人間を破滅させ、そしてその取引が大金を生み出す。
その誘惑は…警官としての道から引きずり下ろし、堕落させ腐らせて行く。
万が一仲間が道を踏み外せば、厳しい選択を強いられる。
「みかん箱」と同じ、一つ腐れば一箱全滅になりかねない。
しかし情を絶つも地獄…人間だもの。
タレコミ電話で麻薬取引現場に急行した警官隊、銃撃戦の末多数の死傷者が。
目を覆う凄惨な現場、罠?警官隊の来る事が事前に漏れていた。
父の依頼?で復帰した次男のレオ(エドワード・ノートン)が捜査に当たる。
その優秀な捜査能力で真実に近づいて行く。
足元に火がついたジミー(コリン・ファレル)は追い詰められ
自ら汚す手はその過激さを増し、後戻り出来ない、事態は悪化の一途を辿る。
こういうことが現実にあるんだろうなぁ…過激で残酷な中に見る悲哀、
結末はなんとも言い難い、辛く悲しい(物語の中の)現実を見ます。
ズシリと来る傑作です。