ソプラノの蝶々さんデッシー以下ピンカートン・スズキ等の歌手、そしてドミンゴの指揮も素晴らしいです。目を閉じて聞いていれば感動間違いなしの名演です。
しかし、演出、衣装、舞台美術等音楽以外の部分があまりにひどすぎる。好き嫌いの問題以前で、前衛性というにはあまりにおそまつ。
衣装をすべて虫でそろえるのはいいとしてもそこに舞台上の必然性が全くない。イコール舞台空間が成立しない。舞台美術も同様。全く意味がない。
歌手以外に出演する蜘蛛を象徴する振りもひどい。かぶり物などは歌舞伎の土蜘蛛などのパロディであるがミスマッチ。ピンカートンも領事も暴走族の親分のよう。蝶々さんの息子のテントウ虫は可愛かったですが…
日本趣味の理解は、プッチーニ当時よりもおそまつに感じられました。。
オペラも舞台芸術であるからには、演劇としての最低限のハードルは越えて欲しい思います。
ボエームの名演出で知られるゼッフィレッリのインタビューにあるようにオペラは(表面的な)実験の場ではないはずです。作者・作曲者等の本来の作品を再現してなおかつ新しい境地を見せ、聞かせてくれる舞台を期待します。
舞台に関しては★ゼロですが、歌手や演奏が素晴らしかったので3にしました。