内容(「CDジャーナル」データベースより)
20世紀後半から21世紀にかけての代表的ソプラノ歌手、ゲオルギューの、得意とするプッチーニ。有名曲から「エドガール」など、コアなファンも満足させる選曲。ソプラノの魅力が堪能できるアルバム。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
優れた劇作品には観客を登場人物と一体化させる力がある。西部劇を観終わって映画館を出る際、足取りが大股になり心なしかガンマンの気分になっているのに気づく、という経験をお持ちの方もいるだろう。ドラマの中へ聴衆を一気に引きずり込むことにかけて、プッチーニは天才肌の作曲家だった。幕が開くと同時に一筆の簡潔なメロディでオペラの本質的な雰囲気を描き出す腕の冴えは先輩のヴェルディでさえ遠く及ばない。美しい旋律線を積み重ねて次第に感情の高まりを表現する珠玉のアリアは、人々の胸に深く染み入り官能を刺激する。 このCDで12の役柄を歌い分けるのはルーマニアの名花アンジェラ・ゲオルギューである。低音から高音まで均質でよく伸びる声を持ち、ピアニッシモからフォルテッシモまで自由自在に声をコントロールする技量を備えたソプラノは、加えて迫真の演技力とずば抜けた美貌を持つ。まさに現代最高のプリマドンナである。幅広いレパートリーのすべてに抜きん出た歌唱を聴かせるが、プッチーニの天才が生み出したヒロインたちほど彼女のテンペラメントに適合した音楽はない。93年に『ラ・ボエーム』でメトロポリタン歌劇場にデビューしたとき、ニューヨークの市民はその演技と声に心酔し、薄幸の娘の思いに感応して切々たる涙を流した。可憐なミミから恋に身を焦がすトスカ、氷の心を持つトゥーランドット姫まで、異なる声楽スタイルを持つ役の性格を的確に捉えたここでの詠唱は絶佳の歌境に至り、間然するところが無い。 プッチーニの音楽が一瞬にしてオペラの主人公たちの喜びや悲しみを聴衆の心に呼び起こすように、ゲオルギューはたった一曲の短いアリアで私たちをヒロインの心情に惹き寄せ、忘れえぬ深い感動を与える。このCDに耳を傾けると、流麗な旋律で埋め尽くされた音楽は感情の渦とともに胸を熱く焦がし、心の琴線を強く打つ。アリア集を聴いてかつてこんなにも強く魂を奪われたことがあっただろうか。 (山本義彦) --- 2005年03月号
Album Details
Japanese release featuring a bonus track: 'Vissi d'Arte, Vissi d'Amore'. Also includes the enhanced video 'Un Bel Di Vedremo'.
Album Description
Japanese Release featuring a Bonus Track: 'vissi D'arte, Vissi D'amore'. Also Includes the Enhanced Video 'un Bel Di Vedremo'.