原作は、アメリカでは全ての世代で知らない人がいない漫画「Archie」を出版しているアーチコミックス社の同名の漫画(同社は日本ではNHK海外ドラマ「サブリナ The teenage witch」の原作漫画の出版社としてむしろ有名)。ここは、Dan de Carlo という当代きっての天才作家をはじめ、良質のコンテンツを生み出す多数の有能なクリエイターを抱えたディズニー並に伝統ある会社で、SEXやドラッグどころかタバコもだめという健全極まりないポリシーに貫かれた作品の映画化だったのですが、本国では主演女優達の肌の露出が多いことを理由に劇場で18歳未満保護者同伴のR指定を受け、原作の読者層であるローティーンの出足が鈍ってしまい大ヒットを逃したといういきさつがあります。
思わせぶりなR指定の文句に期待した人はがっかりするでしょうが、出演者達は原作の健康的なイメージをとてもうまく体現しています(多分映画化にあたり最も苦労したのはキャスティングではないかと思われるほどです)。ストーリー・ラインは比較的単純で、演技もやや誇張し過ぎだし、多少くどいと思われるシーンも幾つか目に付きますが、そもそもハリー・ポッターやスパイ・キッズなどと同様に、始めからローティーンを狙った作品なので、ロック音楽などに興味を持ち始める年齢の目線で見れば、この程度のアラは許容範囲と取れるのではないでしょうか。個人的には映画音楽のBGMにはなりにくいハードロックやパンク調の曲をうまくポップスとしてアレンジして使っている点に好感が持てました。私は長年原作のファンなので評価は甘くなっています。