「メン・イン・ブラック」等で知られるバリー・ソンネフェルド監督が製作に回った(ビター)スィート・ラブコメディ。
第一話は彼が演出も手掛けておりますが、エキセントリックなタッチはTVドラマとしてはかなり異色。
死者を生き返らせる能力を持った青年、ネッドと彼が蘇らせた初恋の人シャーロット(チャック)との悲恋
(ネッドが再びチャックに触れると彼女は今度こそ永遠に死ぬ運命なのです)を中心に私立探偵のエマーソンを含めた3人組が
毎回ネッドの能力を使って事件に挑むのですが・・・。
お話の骨格自体がかなりユニークなこともありドラマそのもののトーンは徹底してファンタジー調。
しかし一見マジカルでファンタジックな物語の根底には常に「死」が存在しておりブラックな味わいも。
このスーパーキュートなポップさとダークなテーマの両立が口に合わないという意見も理解できますが
セットデザイン、衣装、そして特に色彩感覚において、ほとんど突き抜けた感があって実にお見事です。
一見何気なく見えますが使われているCGなど特殊効果の量はもしかすると下手なSFドラマより多いのではないでしょうか。
主人公、ネッドを演じるリー・ペイスの素朴さとナイーブさも役にあっておりますが、ヒロイン、チャック役のアンナ・フリエルの
天真爛漫さと自然なセクシーさが本作の魅力の決め手でしょうか。
それに加えてネッドのパイの店”Pie Hole”のウエイトレス、オリーブ役でブロードウェイのミュージカルスター、
クリスティン・チェノウェスのスパイスも見逃せないものになっております。
独特の世界観に好き嫌いが大きく分かれる作品ではありますが:
・映画「アダムズ・ファミリー」が好き
・ポップな色遣いの雑貨が好き
・アメリカのレトロなファッションが好き
・とにかく何でも可愛いものが好き
と言う方にはぜひご覧になっていただきたいドラマです。