「魔界都市<新宿>に、ニューヒーロー登場!」
と帯にデカデカと書かれているが、内容はとてもヒーロー物とは思えない陳腐な物だった。
主人公は強化手術を受けただけの高校生で、やたら敵の催眠術にひっかかるは、すぐに気絶して運ばれるは作者の都合の良い様に使われているだけの人形の様な感じがした。
話のメインである「フロッピー」も、大した謎があるような風に見せかけて、結局その謎は明かされないまま終わってしまう。これは「魔震戦線」他、もう使い古された手法である。大した謎も考えつかないのであれば、最初から大風呂敷なぞ広げなければよろしい。
この本に、秋せつらや、秋ふゆはる、メフィストや水無月豹馬といったスーパーヒーローを期待している方は絶対に買ってはいけない。がっかりするだけである。
もはやこの作者に昔ほどの物語を紡ぐ能力は無くなっているのかも知れない。
ならば、今の既存のシリーズを全て終わらせていって、静かに余生を暮らしたらよいのではないか。個人的には「妖美獣ピエール」あたりを完結して欲しいのだが。