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ブータンに魅せられて (岩波新書)
 
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ブータンに魅せられて (岩波新書) [新書]

今枝 由郎
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「国民総幸福」を提唱する国として、たしかな存在感を放つブータン。チベット仏教研究者として長くこの国と関わってきた著者が、篤い信仰に生きる人びとの暮らし、独自の近代化を率いた第四代国王の施政など、深く心に刻まれたエピソードをつづる。社会を貫く精神文化のありようを通して、あらためて「豊かさ」について考える。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

今枝 由郎
フランス国立科学研究センター(CNRS)研究ディレクター。東洋仏教史(とくにチベット仏教史、ブータン史、チベット歴史・文献学)。1947年愛知県生まれ。大谷大学文学部卒業。フランスに渡り、パリ第7大学国家文学博士号取得。1981‐90年ブータン国立図書館顧問としてブータンに赴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 195ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/3/19)
  • ISBN-10: 4004311209
  • ISBN-13: 978-4004311201
  • 発売日: 2008/3/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 辰己 トップ100レビュアー
形式:新書
ブータンは、GNP(国民総生産)ではなく、GNH(国民総幸福)を国王が提唱している。
ブータン関係の本は多いが、コンパクトにこの理念を解説したという点で、
ある程度評価できる本だと思う。

ブータンの方針をどうとらえるかは、人さまざまだろう。
ブータンも当然、経済発展は心がけている。しかし仏教国として、
経済発展が国としての究極の目的ではない――というのがこの国の理念だ。
いわば、人生の充足感を得られるかどうか、ということだ。

チベット仏教研究者として、長くこの国と関わってきた著者が、
信仰に生きる人々の暮らしや国王の施策などをつづる好著だ。
文化を守る、森林を守る、自然を守る、穏やかに生きる……
現代人が忘れかけているこれらのことが、押しつけがましくなく語られる。

もちろん、貧しいより豊かなほうがいい。しかし経済的に貧しければ豊かではないのか。
ともすれば陳腐な問いかけになるこのことを、本書は投げかける。
コンビニのある生活もいいが、ブータンで暮らすのも悪くないと思わせてくれた。

なお、ブータン関係の新書では「美しい国ブータン(リヨン社)」もお勧めだ。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 ブータンが幸福大国、というのを耳にし、どうして国民が幸せでいられるのか知りたくて手に取った1冊。でも実は、2006年の調査では世界で一番幸せを感じているという国はデンマークで、ブータンは8位だった(日本は世界の中で半分くらいの位置)。まあそれはともかく、なんといっても、ワンチェック国王が「国民総幸福」理念を打ち出していたのだから凄い。まずはどういう国なのか?みんな幸せならば、その秘密は?というところが気になった。

 チベット文化圏のブータンは1970年代以前までは、外国人がほとんど訪れていなかったそうだ。日本との国交は1986年に樹立する。しかし普通ビザに加えて特別指定地域立ち入りの特別許可がいるなど、そんなに気軽に入国できるという印象ではない。インドの影響が強くあるのはインドが最大の援助国ということもあり「Big Brother」とみなしているらしい(これでは『1984』?)。また純粋にブータン人だけという国でもなく、1980年代末期からネパール人移民問題が顕在化しているようだ。

 著者がブータンに入国したのは、ブータンの国立図書館関係の仕事のためのようなので、待遇がVIP級だ。なので、普通の人々の生活に密着したレポートとはいかないようだが、それでも彼らの生活について解説されていることがいくつかある。チベット仏教の教えが浸透していること、切手の収集家の間では有名な国であること、国立図書館の職員に採用される人はこれといって能力のない人ばかり、そしてその理由、一般に仕事は半日である理由、ブータンの民話、女性が実権を掌握していること、異文化に対して寛容であること、信仰が自由であること、最大のお祭り、民族衣装、国会の様子など。

 そして結局、なぜ皆、幸せを感じるのかということは、人口の少なさもあっての、「巨大な家族、親族」といういわば「村落共同体」というつながりから「安らぎを見出している」ようだ。北欧も割合、小国といった感じだし、似たようなところがあるのかもしれない。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gehararigo トップ1000レビュアー
形式:新書
ブータンは誤解の多い国と思います。世界の桃源郷、あるいは、神秘に満ちた最後の鎖国国。そのどちらでもない、ブータンの姿を、チベット研究の延長でブータンに関わり、国立図書館建設プロジェクトに10年の日時を投じた在仏日本人研究者が記します。類書に見られるような、赴任国への片思い、または、逆に全否定がないのがこの本の特徴です。 淡々とブータンの人と国を書いていて、物足りなさを感じる一方で返ってこうゆう見方もあるのだなと妙に納得する本でした。日本とは違った価値基準で国作りをすることに新鮮さを覚え、この小さな国から多くを学べるように思えました。この本を読んだのは、アフリカの小国ルワンダへの機内。虐殺の悲劇を乗り越え、新しい国つくりをしています。空港から市内への道で驚いたことはプラスチックのゴミがないこと。大統領自ら土曜日の午前中は清掃ボランティアをするとのこと。小さな国に大きな希望を見出しました。
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投稿日: 2008/4/21 投稿者: デルスー
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