痛みを伴う、狂おしい愛情の表現が目立つ。今後、その表現の幅は更に広く枝を広げるのだが、それはまた、別のお話。
「首。」、「カウントダウン」、「ベビーベッド」などは『Coccoは怖い』と印象つけた曲の最たるものではなかろうか。極端に死をイメージした言葉を使って、強い愛情を叫んだ歌。「走る体」は、前奏から、疾走感溢れる。この曲では、少し狂った歌詞を、ストレートに歌い上げている。
「遺書。」は少し舌足らずな甘い声。サビに入る頃には、伸びやかで、切なくなる。曲の最後の「La、Lalala・・・」の、泣きそうな声と息の抜きは絶妙。
「Rain man」はこのアルバムで初の英語詞。アコギの音色に乗る歌声は、クリアー。少々、今よりも力の入れ具合が下手かな、って思うところもあるけれど、ギター一本でここまで歌えるのは、素晴らしい。
「SING A SONG 〜NO MUSIC,NO LIFE〜」は、こっこちゃんとしげるくん、またSINGER SONGERでもアレンジされている。全体的に見て、かなりコーラスが活きている曲のひとつ。
「がじゅまるの樹」は、Coccoらしさ爆発。リコーダー、タンバリンなどの素朴な演奏と、幼めの声が綺麗にマッチ。
「眠れる森の王子様 〜春・夏・秋・冬〜」ではがらりと雰囲気を変えてきます。息の量が多く、大人っぽい歌い方。曲調は、激しすぎず、聴きやすい。
「やわらかな傷跡」、「ひこうきぐも」、「星の生まれる日。」は、万人に聴きやすかろう曲。優しい、伸びやかな歌声と、アコギなど、馴染みやすいサウンド。歌詞のクオリティも、高い。
いろいろなタイプの曲が聴けて、打ちのめされました。