まず、これは万人にお勧めできる映画ではありません。
ティム・バートンが褒めたからと言って「チャーリーとチョコレート工場」のようなファンタジーを期待してはいけません。難解な映画です。
BGMもほとんど流れませんし、奥さんの幽霊が出てくるところと帰ってきた息子の姿以外に特殊効果も使っていない感じです。
主人公のブンミおじさんが死を迎えるにあたって、周りに不思議なことがおこり、さらにブンミおじさんは自分の過去それに前世や来世のことを思い出す、という話なのですが、不思議なことは日常と地続きだし、前世や来世とのつながりは逆に唐突なので、そういう話だと分かって観ていても時々混乱します。
ではどういう楽しみ方をするか。
映画好きの間で「あのシーンの意味は」とか「なぜあのような撮り方を」のような話し合いをする感じ。
おそらく、観ている時の混乱も含め、ある意味好きな人には興味深い内容になる映画です。
公開時、タイの文化、というかタブーを犯すシーンがあった(僧侶がらみの話だとか)ためもあって、タイ本国ではノーカットで公開するかどうか揉めた映画です。
タイでもこの映画のDVDは発売されていません。日本での発売が先になりました。
インタビュー、主題歌のPVなど、特典映像もそこそこ入っていますので、映画館でこの映画を観て気に入った人にもありがたい作りです。ただ、そういう人はこのレビューを読まなくても買っているような気はします。
繰り返しますが、非常に難解な映画です。