ブロードウェーで活躍されている 高良さん。
映画「ブロードウェイブロードウェイ」で見たそのひときわチャーミングな演技に惹かれて、この本を手にした。 幼少時代に英語を覚えさせたかったお母さんのたっての希望で当時としては珍しくインターナショナルスクールに通っていたこと、そして友達とバレエを習い出したことなど、小さなうちからブロードウェーへの道筋が早くも出来ていたことがうかがえる。 9.11テロの混乱の最中でのブロードウェーデビューや、オーディションに挑戦する日々、ブロードウェーのユニオンについてなど、実際その場で活躍されて肌で感じた方でなければわからない数々の貴重なエピソードが盛り込まれている。 コーラスラインについてのエピソードが意外に少なかったが、私はそれが逆に印象的だった。 三千人の中から、それもネイティブではない彼女がメインキャストの一員に選ばれるという快挙を成し遂げても、彼女にすればそれも一つの通過点なのだ。 マンマミーアのコーラスとして舞台に立ち続ければ家がたったかもしれない、と彼女は言う。 長い時間をかけて心を込めて準備した舞台たったが半年でクローズすることもある。 明日大怪我をして踊れなくなるかもしれない。 それでも、愛しているからこそ。 さらなる高みへと登るため、彼女は舞台に挑戦し続ける。 彼女のような素晴らしいアクターがブロードウェーをはじめアメリカの舞台で活躍していることを誇りに思いたい。