出版社/著者からの内容紹介
広告代理店コピーライターであり脚本家の今井雅子が「大人になることに希望をもてない年下の人たち」に向けて書いた青春広告小説。家と学校を往復するだけの毎日にタイクツしていた普通の女の子・摩湖は、ひょんなことから外資系広告代理店Mエージェンシーの高校生ブレーンに。まったくキャラの違う操、雛子と出会い、戦略企画室の高倉さん、三原さん、三国さんと一緒にアイデア出しをするうち、仕事の楽しさと難しさを知り、未来に夢を見いだしていく。キャンペーンの組み立て方、コピー開発のヒントなど業界知識も身につき、元気と勇気とアイデアが湧く一冊。就職活動のやる気も出ます。
内容(「BOOK」データベースより)
16才。アイデアのお値段は10億円!ルックスも成績もコンプレックスだらけの女の子が、広告代理店の高校生ブレーンに。脳みそに嵐を起こすアイデア出しの修羅場で見つけたものは、自信と勇気と夢のかけら。そう、宝物は、あたしの頭の中にある。
著者からのコメント
この本の前身、「ブレスト」を書いたのは6年前、1998年のこと。電車の中で高校生の女の子たちがつまんなさそうに「どうする?大人になっちゃったら」と話しているのを聞いたのが、きっかけでした。彼女たちに「大人になるのって悪くないよ」と伝えたくて、面白いことがいっぱい転がっている自分の職場(広告業界)を舞台に書いた小説。でも、ワープロで眠っていた原稿を読み返してみたら、昔の自分が書いたものに今の自分が励まされていました。「宝物は自分の中にある」と気づくこと、信じることが、夢を引き寄せる力になる。このメッセージをたくさんの人に伝えたくて、この本を形にすることにしました。
大人になることに夢が持てない人にも、大人になって夢を見失いかけている人にも、夢を追いかけているけどくじけそうな人にも、元気と勇気を届けたい。そんな思いで刊行してから半年。小学五年生から75才まで幅広い年代の読者が熱い感想を寄せてくれています。業界本だと思って読んだ人はストーリーに泣き、小説だと思って読んだ人は広告業界に就職したくなり、青春広告小説『ブレーン・ストーミング・ティーン』はそれぞれの読者と出会って、楽しい化学変化を起こしているようです。宣伝費をかけられない無名の本ではありますが、読んだ人が口コミで友人にすすめたり、応援本としてプレゼントしたり、とじわじわ広まっているようです。また、この本を読んだ女子大学生がわたしの勤める広告会社に就職内定するなど、『幸運本』のジンクスも。ブレスト魂に火がついて、前向きに行動するようになった効果だと思われますが、幸運ジンクスは作者自身が身をもって証明すべし。というわけで、売り上げ倍増を目指してトップページで宣伝させていただけたら幸いです。
大人になることに夢が持てない人にも、大人になって夢を見失いかけている人にも、夢を追いかけているけどくじけそうな人にも、元気と勇気を届けたい。そんな思いで刊行してから半年。小学五年生から75才まで幅広い年代の読者が熱い感想を寄せてくれています。業界本だと思って読んだ人はストーリーに泣き、小説だと思って読んだ人は広告業界に就職したくなり、青春広告小説『ブレーン・ストーミング・ティーン』はそれぞれの読者と出会って、楽しい化学変化を起こしているようです。宣伝費をかけられない無名の本ではありますが、読んだ人が口コミで友人にすすめたり、応援本としてプレゼントしたり、とじわじわ広まっているようです。また、この本を読んだ女子大学生がわたしの勤める広告会社に就職内定するなど、『幸運本』のジンクスも。ブレスト魂に火がついて、前向きに行動するようになった効果だと思われますが、幸運ジンクスは作者自身が身をもって証明すべし。というわけで、売り上げ倍増を目指してトップページで宣伝させていただけたら幸いです。
著者について
【いまいまさこ(今井雅子)】 大阪府堺市出身。インド人を幼なじみに育ち、アメリカ留学で演劇と広告美術を学ぶ。外資系広告代理店コピーライターの傍ら脚本を書き、作詞も手がける。
脚本 ◆映画「ジェニファ 涙石の恋」「風の絨毯」(共作・モハマド・ソレイマン)「パコダテ人」◆DVD「月刊加藤夏希◆NHKドラマ「彼女たちの獣医学入門」「真夜中のアンデルセン」◆NHK-FMドラマ「夢の波間」「雪だるまの詩」(第26回放送文化基金賞ラジオ部門本賞受賞)
作詞 ◆冷凍食品ソング「冷凍マイナス18号」
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
いまい まさこ
大阪府堺市出身。広告代理店コピーライターであり脚本家。脚本作品に映画『パコダテ人』『風の絨毯』『Jenifa』、テレビ『彼女たちの獣医学入門』『真夜中のアンデルセン』、ラジオ『雪だるまの詩』『夢の波間』など。冷凍食品ソング『冷凍マイナス18号』の作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
大阪府堺市出身。広告代理店コピーライターであり脚本家。脚本作品に映画『パコダテ人』『風の絨毯』『Jenifa』、テレビ『彼女たちの獣医学入門』『真夜中のアンデルセン』、ラジオ『雪だるまの詩』『夢の波間』など。冷凍食品ソング『冷凍マイナス18号』の作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
ふわーあ。押し殺していたあくびが、ついに出てしまった。
あたしは慌てて右手で口を押さえ、まわりをちらっと見た。誰も見ていませんように。
「摩湖、眠いのか?」
天井をにらんでいた三国さんが、そのままの姿勢で声をかけてきた。
右手にはさんだタバコの灰が3センチ近くなって、今にも落ちそう。オールバックが嫌味にならない、彫りの深い顔立ち。あたしのパパと同い年というけど、とても45才には見えない。30代って言われても、気持ちよくだまされそう。スーツにさりげなくナイキを合わせて、今日も惚れ惚れするくらいお洒落。
でも、どうして上を向いた状態で、あたしのあくびが見えたんだろ。
「いえ、眠くなんかないです」
あたしはテーブルの真ん中に積み上げたA4コピー用紙を1枚取り、「『テイク・ア・チョコ』バカ売れ作戦」と書いた。
それから、ため息をひとつ、ついた。
ここは、広告代理店Mエージェンシーの5階にある戦略企画室。
Mエージェンシーは外資系で、本社はニューヨークにある。日本に上陸したのは16年前、あたしが生まれた年。最初は社長と社員とアルバイト合わせてたった24人の事務所だったのが、順調に大きくなって、2年前に社員数が3桁になり、表参道沿いにある今のビルに引っ越した。原宿ラフォーレから歩いて3分、ファッションビルがひしめく一角にある5階建てのビルをまるごと借りている。
戦略企画室はマーケティング本部専用の会議室だけど、普段は鍵がかかっている。会議で使うときだけ鍵を開け、中から鍵を閉める。
ライバルの広告代理店に秘密が漏れないようにするため。広告代理店は、アイデアが商品だから。
盗聴器発見機なんてものも、部屋のどこかに取りつけられているらしい。なんだかスパイ映画みたいでドキドキする。
あたしは慌てて右手で口を押さえ、まわりをちらっと見た。誰も見ていませんように。
「摩湖、眠いのか?」
天井をにらんでいた三国さんが、そのままの姿勢で声をかけてきた。
右手にはさんだタバコの灰が3センチ近くなって、今にも落ちそう。オールバックが嫌味にならない、彫りの深い顔立ち。あたしのパパと同い年というけど、とても45才には見えない。30代って言われても、気持ちよくだまされそう。スーツにさりげなくナイキを合わせて、今日も惚れ惚れするくらいお洒落。
でも、どうして上を向いた状態で、あたしのあくびが見えたんだろ。
「いえ、眠くなんかないです」
あたしはテーブルの真ん中に積み上げたA4コピー用紙を1枚取り、「『テイク・ア・チョコ』バカ売れ作戦」と書いた。
それから、ため息をひとつ、ついた。
ここは、広告代理店Mエージェンシーの5階にある戦略企画室。
Mエージェンシーは外資系で、本社はニューヨークにある。日本に上陸したのは16年前、あたしが生まれた年。最初は社長と社員とアルバイト合わせてたった24人の事務所だったのが、順調に大きくなって、2年前に社員数が3桁になり、表参道沿いにある今のビルに引っ越した。原宿ラフォーレから歩いて3分、ファッションビルがひしめく一角にある5階建てのビルをまるごと借りている。
戦略企画室はマーケティング本部専用の会議室だけど、普段は鍵がかかっている。会議で使うときだけ鍵を開け、中から鍵を閉める。
ライバルの広告代理店に秘密が漏れないようにするため。広告代理店は、アイデアが商品だから。
盗聴器発見機なんてものも、部屋のどこかに取りつけられているらしい。なんだかスパイ映画みたいでドキドキする。