オリジナルアルバムが出ない間にベスト盤ばかりが溜まっていくヴァンゲリス。で、彼のベスト盤なら2003年の『オデッセイ』が“決定版”と評価が高く確かにあれは大変優れたアルバムなのですが、それでも入門としてはこの『ベリー・ベスト・オブ』のほうが良いと思っております。
なぜならわかりやすいから。ヴァンゲリス初心者が、「炎のランナーとかのシンセできれいな曲つくる人」的に思い描くヴァンゲリス像にほぼ重なる曲ばかりが入ってます。透明感溢れるきれいなメロディとサウンド、豊かなイメージ喚起力。収録曲も「ブレードランナー」「炎のランナー」の有名どころあり、「子供」「讃歌」「海辺の少女」といった大定番あり。さらに「ミッシング」「メモリーズ・オブ・グリーン」の繊細に煌くような美しい曲があり、そんな中に「チャイナ」なんて重要曲がちゃんと入ってて、と。バランスとれてて収録時間60分以上とボリュームたっぷり。聴きやすさの選曲で言えば、いまだにこれが最高のベスト盤でしょう。
ここから『チャイナ』なり『野生』『流氷原』へと手を伸ばしていくのが無難だと思います。「アンセム作った人」で興味持っていきなり『螺旋』とかはちょっときついでしょうから。まずはこれにひたってみてください。