このブレードランナー最終版(ディレクターズカット1993年)は、劇場公開版1982年、完全版(ハードバージョン1987年)とは決定的にラストが違います。俗に言われていた、映画の終盤(デッカードとロイの対決シーンの後)デッカードとレーチェルの逃避行シーンは監督は意図していなかった・・・あのシーンは製作者が付け足したものだ・・・。という説はメイキング・オブ・ブレードランナーで(監督が書いたとされる絵コンテの存在によって)否定されました。
当初、デッカード役には、ダスティン・ホフマンが候補だったらしいです。良くも悪くもブレードランナーは話題にはこと欠かない作品。この最終版は監督リドリー・スコットが編集したものだ。この最終版の公開直後にはハリソン・フォードが「この作品が、私の一番好きな作品でないのは確かかな・・・。観客は、最後までデッカードに声援を送りたいはずだし・・・。」とコメントしていました。
過去何度となくリリースされた作品だけに映像&コンテンツの比較にはこと欠かないと思います。中でもマニア(コレクター)の中で珍重されているのはクライテリオン コレクションのLD(CAV)に収録されていたシド・ミードギャラリーでしょう。日本で発売されたLD「ブレードランナー・ベストセレクション版」にクライテリオンと同じ映像特典が収録されていた。
この最終版DVDにはクライテリオン版、国内ベストセレクションに収録されていたミード・ギャラリーは未収録ですが、国内盤のDVDにのみ収録されている劇場オリジナル予告編と最終版予告編(音楽のみ)は貴重だと思われます。同時に、他のメディアと比較しても最終版DVDの画質、音質は良好です。
恐らくは今後、劇場公開版や完全版のリリースは無いでしょう。VHSやLDを、お持ちの方は保存することを、お勧めします。しかし、監督の意図した作品として「最終版」が存在する以上、このDVDには価値があります。また、特典の予告編が日本国内のみの収録であることを考えたときに、それだけでも買って損のないディスクではないでしょうか。