また、山田氏の小説を読んだ。今度も期待に違わずすっとんきょうな短編集だ。20分で読めた。ホラーでない彼の小説は『リアル鬼ごっこ』のイメージをずっと引きずっているようだ。長編の『リアル鬼ごっこ』でさえ、リアリティがないのに、これをさらに短編にしたら、リアリティのなさが凝縮されてしまった。ここで言う「リアリティ」とは「現実にありそう」という意味ではなく、ストーリーの流れの本当っぽさみたいな感じで使っている。全部で5つの話が載っているが、どの話がああだこうだということはしないし、できない。なぜなら基本的なコンセプトがみんな同じようだからだ。路線が全部似たり寄ったりなのだ。彼にはホラーを専門にしてもらうか、大きく方向転換してもらいたい。