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そしてある日、格好の身体が運ばれてきた。
生まれてからだという人は、格好の身体を使って、自説を証明しようとした。
生まれてからだという人は、大いに喜んだ。
まさにお祭り騒ぎだった。
自分が嫌いな人たちがいた。
その人たちは、それは世間のせいだと言っていた。
その人たちにとっても、格好の身体だった。
まさにお祭り騒ぎだった。
そして「失敗」が明らかになった。
次に、怒りながら喜んだのは、生まれつきだという人たちだった。
生まれつきだという人たちは、生まれてからだという人たちが嫌いだった。
「前の本が絶版になったのは陰謀があったからだ」と言う人まで出てきた。
もちろん、ただ売れなかっただけだということは考えなかった。
まさにお祭り騒ぎだった。
ある少数の人たちにとっては、その身体は、自分たちの理由に使えた。
悪いと思いつつ、密かに、自分たちの中に取り込んだ。
そして最後まで誰も気が付かなかった。
この身体には、心や苦しみが宿っていることを。
誰のものでもない、誰も利用できない、ただひとつの心と苦しみが宿っていることを。
そして彼の身体は、死んでからもレイプされ続けている。
願わくば、彼の墓標には、彼の名だけを刻め。
もう、誰も何も書くな。
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