「ブレックファスト・クラブ」は、映画史上でも重要な位置を占める作品だ。
それまでのハイスクールものは、ハリウッドライクな作りか、またはJ・ディーンの系譜を引く「反抗もの」
がほとんどだったが、本作はけっこうビックリするスタイルだった。
5人の高校生が、補習を受けにやって来た1日を描くだけ。
そこで映画的なラブストーリーが展開する訳ではなく、また舞台劇のように各自が主張することもない。
終始グダグダしながら「ごく普通の日常」を描く。
5人の意見がぶつかり合い、でもそれぞれの抱える問題を普段通りにカバーし合い、分かりあっていく。
この日常感がアメリカのティーンエイジャーのココロを捉えて、本作は大ヒットした。
日本の高校生活はもう少し地味なので(笑)、こんなアメリカンハイスクールライフに憧れたものだった。
ようやく今回、ブルーレイ化されたのだが、正直画質はDVDと大差ないレベルだ。
本作の「大学編」とも言えるもう1本の大傑作「セントエルモスファイアー」が、ソニーらしい素晴らしい
レストアをしていたので、余計に残念。
エミリオ、A・シーディ、J・ネルソンの3人は、この「セントエルモス〜」にも出演しているため、
いつの頃から、彼らは「ブラットパック」と呼ばれるようになった。
公式なメンバーじゃなく、マスコミが勝手に付けたものだから本人たちは嫌悪していたが、一時はT・クルーズ
なんかもその中に含まれていた。
J・ヒューズ監督はどちらかというと製作業が多く、監督作は少ないが、個人的には「大災難PTA」が
大好きだ。まあ、日本人には「ホームアローン」が超ド級に有名だが、これもあくまでプロデュースだからね。
近年はメタボリック体型が気になっていたが、2009年に心臓発作で急逝してしまった。
本当はこのブルーレイ化をバックアップして欲しかったなあ・・・。
特典映像は懐かしい顔ぶれの「今」が分かるインタビューが収録されているが、エミリオとモリーは登場しない。
作品はもはや伝説なので、良いも悪いもないが(笑)、ソフトの仕上がりとして3つ星です。