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(ブレインズ叢書1) 「批評」とは何か? 批評家養成ギブス
 
 

(ブレインズ叢書1) 「批評」とは何か? 批評家養成ギブス [単行本(ソフトカバー)]

佐々木 敦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

本気で書きたい人のための「批評」入門!!
音楽批評、映画批評、文芸批評……そして批評の言葉はジャンルを「貫通」する。
批評とは何をするのか、「オールラウンド批評家」が徹底的に語り倒す!

内容(「BOOK」データベースより)

音楽批評、映画批評、文芸批評…そして批評の言葉はジャンルを「貫通」する本気で書きたい人のための「批評」入門。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 354ページ
  • 出版社: メディア総合研究所 (2008/12/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4944124309
  • ISBN-13: 978-4944124305
  • 発売日: 2008/12/13
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 113,484位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
批評、また何かについて書くことについてのためらいが消えた。

作者が講義形式の話の中で取り上げられた間章の批評文なんて読むと、こんなに自由に、文学に傾いて書いてても評価されている人もいるんだなあと単純にうれしかった。もちろん彼のように書くにはうるさい人々を黙らせる圧倒的なセンスが必要だが自分のセンスなんて自分で考えたものなんだから当てにならない。とりあえず書いたほうがましだと言う声が聞こえた。
知識のストックは必要か、という話題。昔のオタクの持ってた情報と現在のインターネット全盛の状況での情報の有用性の違いの話など、読む人からどんどん「書かない理由」を奪っていく。

私批評から逃れることの重要性についても書いてあるが、目指すところではあるがそこまで気にする必要はないというスタンスがとても軽くて素敵。

批評ってどういう世界なんだろう、と思って読んだ本だが悪くなかった。
それだけではなく、プラシーボ効果で前より少し視野を広げて作品を鑑賞できるようになった気がする。
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形式:単行本(ソフトカバー)|Amazonが確認した購入
  良い批評を書きたい。自分の評価に自信が持て、さらに「参考になった」という賛同が沢山得られたらどんなに嬉しいだろう。
 題名から見て本書はそれを教えてくれるはずである。「ギブス」というのは聞き慣れない言葉だが、骨折などの際に使う plaster cast を指すのだろうか。大いに役に立つと思われる。
 本書は著者が主宰する「批評家養成教室」の講義録である。10回に亘る講義の内容も、音楽、映画、文芸、その他のジャンル(演劇等)と幅広く、それらを「貫通」する批評もあるという。「書評」には触れられていないが、書物に対する批評と考えれば「文芸批評」に含まれるのだろう。
 批評は、対象と読者の橋渡しで、自分を強く押し出すべきではでないと言う。この助言は当然だが貴重である。だが問題はその先にある。
 著者が批評と呼ぶのは、紹介、感想、分析、敷衍の各レベルの中で、分析以降である。その中で評者の「自己表現」を抑えても「自己表出」は自ずから出てしまう。そこから導き出されるのは「批評の自律」である。「それは作家の意図ではない」と言われても批評は平気。なぜなら批評は作家自身の無意識まで暴くのだからと言う。引用は無根拠であるというのにも驚く。したがって批評は一種の作品であり、「時には対象に対して勝たねばならない」と言うところまで、話は一挙に「突出」してしまう。最初の話とは違ってきた。
 各論では、音楽批評が一番説得力がある。音楽という非言語芸術を言葉で表すのだから、恣意性はまぬがれない。しかし言語以外にそれ評する道もないことは確かである。著者は「1音の形容・修飾」「2感動の表現」「3資料的なバックアップ」という3要素をあげて方法論を展開している。内容は評者の技量に任されるとしても道筋はつけられる。
 映画は難しい。今も物語批評か主題批評が主流だが、これは映画という芸術形式に十分見合っていない。蓮実重彦は「見ること。記憶すること」を提唱し、画面を記号として捉える「ティマティズム」で評判を得たが、映画という極端に過剰な情報量をここまで読み込むのは超人だけに成せる業であろう。他には四方田犬彦の「歴史化」という方法もあるようだが、よく説明されていない。映画は今もなお評者の女衒的な個人技であるという印象だ。
 文芸批評には先に述べたような問題があるが、更に評価という問題が加わる。著者は「良い悪いと批評は別の所にある」と言いきっているが、「作品と読者の橋渡し」の言と異なる。実際著者自身も毎月「絶対安全文芸批評」欄で作品の順序付けをしているのだから、せめてその基準を示して欲しかった。渡部直美が試行したという、フィクション−ナレーションに分けた評価方法をもう少し詳しく解説しても良いのではないか。
 結局、ここまでで批評という行為を「学問」として考えるには余りにも心許ないと言う気がする。幸い書中には貴重な参考書も数多く紹介されているので更に勉強したい。
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