ブルーゴールド = 水をめぐる企業間の獲得競争を題材にしたエンターテイメント小説。
寡黙な“できる”上司の元で成長していく主人公を中心にすすむ、巨大企業との戦いを
描きます。
水を持てる者と持たざる者とを対比した導入部。国税局を動かす巨大な影。世界の水を
支配する巨大企業の登場。すごくスケールの大きい話がはじまる、、、と思ったら、
物語は中盤くらいから急激に収束に向かっていき、最後に明かされる事件の動機と謎は
とてもこじんまりとしたもの。著者の作品は初めて読みましたが、事件の動機も弱い気
がするし、ハードボイルドな世界を無理矢理漂わせようとする文章もちょっと僕には合
いませんでした。
話のテンポが良く飽きさせない展開は、さすがはベストセラー作家。最後まで一気に読
ませてくれます。それでも、映画になりそうな( というか、映画にすることを念頭に書
いているかのような登場人物の構成です)物語ですが、広げすぎた風呂敷が閉じずに終
わった感じが残る作品でした。