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ブルー・ローズ〈下〉 (中公文庫)
 
 

ブルー・ローズ〈下〉 (中公文庫) [文庫]

馳 星周
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

すべての代償は、死で贖え。秘密SMクラブ、公安警察の暗闘、葬り去られる殺人。理不尽な現実に、男の憎悪と復讐が暴走する! 激走する馳ワールド、衝撃のクライマックス!! --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

失踪した井口警視監の娘の捜索を進めるうちに「ブルー・ローズ」の秘密を知った元刑事の徳永。上級警察官僚、大物政治家をも巻き込む巨大な暗闘、徳永を嘲笑うかのように立ちはだかる公安警察の巨大な壁―。際限なく膨張し続ける人々の欲望を前に、ついに徳永のモラルが吹き飛ぶ!人間の性と暴力衝動が炸裂する、馴ノワール新たなる傑作長篇。

登録情報

  • 文庫: 338ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/09)
  • ISBN-10: 4122052076
  • ISBN-13: 978-4122052079
  • 発売日: 2009/09
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 136,894位 (本のベストセラーを見る)
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なんで?? 2006/10/16
キッズレビュー
形式:単行本
途中からのテンポの良さは流石 馳 星周だが、何か今までの作品と比べて違和感あり。

事件の背景となる官僚警察の描写が意外と単純で驚きにかける。また、主人公に都合よく話が進みすぎて他の作品にあるような”どうしようもない手詰まり感”にかける。終いには”何で死なないの??”、、、

かつての馳 星周 ファンには物足りない作品と言っておきます。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ayuyo
形式:単行本
徳永は元刑事。バブル期に不動産に手を出して失敗し、退職していた。あるひ、井口警視監のから行方不明になった彼の娘、菜穂を探すよう依頼され、主婦のSM売春クラブ、警察キャリアの権力闘争などに巻き込まれていく。捜査中に知り合い、ひと目惚れした「舞」を失った徳永は、復讐に燃え、憎悪の塊となっていく。彼の行動は、自らの破壊衝動を満たすためのものなのか、復讐なのか。自分でもわからぬまま、徳永は破壊を撒き散らし...

欲望と純愛、暴力と保護欲などなど相反する気持ちを抱きつつ暴走していく主人公は...壊れちゃってるんでしょう。なんだかよくわからないまま読み終わりました。テンポはよいので読めますが、うーん、なんだろう、という気分になります。そして、最後で納得。「スポーツ新聞で連載され」。ああ、納得。(ものすごい私の偏見で申し訳ないのですが、)スポーツ新聞の小説にぴったり!。酒、女、暴力、警察・権力との戦い、みたいなのが好きな人にはぴったりです。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 元警官で今は探偵業で生活をしていた主人公徳永が失踪した女を捜すうち、その女の関わっていた隠せる闇の世界がついに彼の前に現れる。追い詰められた人生でありながらも平常心を保っていた徳永が、その闇の世界に足を踏み入れることにより次第に理性を失っていく姿が恐ろしい。人間の精神が崩壊していく様は読んでいておぞましく、そして悲しく心苦しい。探偵小説のような始まりを見せるが、下巻ではハードボイルドな復讐劇へと変貌する。一人の女への感情を軸として徳永の心情が移り変わっていく。その劇的な心理の変化を辛辣で、陰鬱な、筆者独特の暗黒の世界を彷彿とさせる激しい表現で描き出す。登場人物が発する言葉は冷徹で残酷、血が流れる場面は緊張感に溢れ凄惨。その暗澹たる表現の中に人間という生き物の性の脆さ、悲しき心情、憎しみ、愛憎、そして理性を抑えきれなくなった人間の爆発的な行動が描かれ、読んでいて身体が震えてしまうほどだ。

 警察の内部事情を痛烈に皮肉り、汚職にまみれた政治家を容赦なく愚弄する。フィクションでありながらどこか現実世界と共鳴してしまうこの小説は、今の世の中の在り方に問題を提起するというよりは爆弾を投擲するような激烈な内容。そういう世界を背景とし、流れる悲しき物語は、心に焼き付いて離れない。
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