☆爆発物処理班のリアルな日常を生々しく描いた力作『ハート・ロッカー』で、2010年アカデミー作品賞に輝き、女流監督としては初のアカデミー監督賞を受賞する歴史的快挙を成し遂げたキャスリン・ビグロー(※実際の本人はモデル並の美人です!)と製作総指揮には社会派大物監督であるオリバー・ストーン。そして、極めつけはサスペンス・ホラーの傑作『ヒッチャー』とロイ・シャイダー主演によるバイオレンス・ムービーの隠れた名作『ジャッカー』の監督も出掛けたエリック・レッドがキャスリン・ビグローと共同で脚本を担当。という、マニア心をくすぐる豪華な顔ぶれに興味を惹かれる、なかなかの出来栄えのポリス・アクション。新米女性警官のメーガン(ジェイミー・リー・カーティス)は行きずりの男(ロン・シルヴァー)と恋に落ちるが、彼は偶然強盗犯の拳銃を拾った事により、銃で殺人を繰り返す、病的なサイコ・キラーに変貌。メーガンの仲間の刑事も男に撃たれ、彼女自身にも恐るべき魔の手が刻々と迫っていた!。という、内容だが、前半のスーパーマーケット内での強烈描写からキャスリン・ビグローは女流監督らしからぬ、パンチ力たっぷりのアクション演出を披露。一捻りした意外な展開もおおむね好調で、悪役ロン・シルヴァーのねちっこい変態ストーカーぶりを全面的に押し出した怪奇的なムードも悪くない。強面な顔立ちが印象的なかつてのホラー映画専門?女優ジェイミー・リー・カーティスもまさに適材適所?なハマリ役。クライマックスの西部劇スタイルのガチンコ対決でのハードな銃撃アクションの見せ場も相当なモンである。随所にキャスリン・ビグロー監督の徹底的なこだわりとストイックなセンスが見事にマッチしている。いささか残念な欠点は、テンポがぎこちなく、粗雑なのが悔やまれるものの、手堅い仕上がりなので、一応は面白く観ていられました★。