本コーナーのレビューを拝見して購入致しました。
渋谷シネマライズのロードショーでノックアウトされて数回鑑賞、その後購入したVHSやDVDでは劇場で観た時の感覚に及ばず、繰り返し観る事はなかったのですが、このBDは良いです。
ともかくオープニングの青い空、白い生垣の前の赤いバラ、消防車、黄色いチューリップの原色がしっかり観えています。
辛口映画評論家ポーリン・ケイルが批評で好意的に取り上げ、同じくロジャー・イーバートがTV番組で批判し(この番組の抜粋は特典としてこのBDにも収録)、蓮實重彦が授業で「あまりにもいやらしいので2度観てしまった。」と語っていたイザベラ・ロッセリーニのハリウッド映画とは異なった生々しい裸体も残酷なまでに細部が映って居ます。
他も初めてローラ・ダーン扮するサンディが闇の中から現れるシーン、ディーン・ストックウェルが工事用ランプをマイクに見立ててロイ・オーヴィソンの「イン・ドリームス」を口パクするシーン,e.t.c.…。
美化された記憶には少々及ばないながらも非常に近い感覚でした。
そしてDVD版では紛失と言う理由でスチル写真しか収録されて居なかった未公開シーンが50分以上も本編と同等のHD画質で収録されているのが涙物。
ジェフリーや、彼の実家に同居しているみそっかすのバーバラおばさんの心の闇がより理解出来る内容です。
後、ドロシーの職場スロークラブのカットされた演芸のシーンがなんともシュールで堪りません。
これは必見です。
本作について主要スタッフ・キャストがほぼ勢ぞろいして作られた70分のドキュメンタリー「MYSTERY OF LOVE」はDVDに収録されていた物です。
ファンには堪らない内容でした。大いにお薦めです。